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しっかし遅いなー、ってテヒョンさんが、スマホの画面を開く
もう、1時を回っている
「そんな早く来ないでしょ。アイドルだって人間ですし」
TH「え、なになに?今深いこと言ったつもり?」
「…今のどこが深いのか聞きたいです」
なんて、いつもの様にくだらない会話をしていると、チリンと入口のベルが小さく鳴って、
犬のようにビクリと反応したテヒョンさんがドアに目を向け、嬉しそうにドアの方まで駆け寄る
「…こんばんは」
こんばんはー!って元気よく返すテヒョンさんに苦笑いを返した"アイドル"の方
店内をまじまじと見回していた視線が、私を捉える
ぱっちり二重の大きな透き通ったような瞳
「あっ、こんばんは。
ヒョンの連れです」
初めまして、って遠慮がちに少し微笑む彼に、少しだけトクトクと波打つ心臓
かっこいいなぁ
…えっと、名前は確か
JK「チョン・ジョングクって言います」
「あ!そうだ!」
ナイスタイミングで自己紹介をしてくれたジョングクさん
だけど、私が急に大きな声を上げたからビクッと肩を震わせて、不思議そうにきゅるるんとした瞳で私を見つめる
TH「名前忘れてたの〜?前に教えたのに!!」
「だってテヒョンさんの紹介マジで何言ってるか分からなかったんですもん、四次元すぎて」
JK「ヒョンと仲良いんですね」
あれ、まただ。
とくんとくん、と心地いいリズムが胸を打つ
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時