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「俺も、少しシャオロンさんと話したかったんですよ」
そう言って適当な壁に寄りかかるシャークん
ワイテルズはいい子だ
生徒会の仕事は手伝ってくれるし、
言う事は聞いてくれるし、
__さんを止めてくれるし
ホンマにいい子
いい子やけど、ワイテルズの子って全体的に考えすぎなところあるんよな
それがあってこいつらは璃音と接触したがる
生徒会や運営も“考えすぎ”とは言ったが、ワイテルズは聞いてくれなさそう
どうせいつかはどうにかしなければいけない奴らや
ご主人の害虫になる前に潰す必要がある
「ワイテルズはご主人に用がないと思ったんやけど……場合によってはご主人に用件を伝えてやるくらいはしてやってもええで」
「やる気ないくせに……nakamuがあの人に懐いてるんですよ。“今まで以上に”」
nakamuはきっと憧れたのかもしれない
運命を捻じ曲げたご主人に
俺ら生徒会の言う事をきっぱりと断り、
更には反抗するご主人に
「俺やってお前らが裏でコソコソ憧れるくらいなら別にええよ?やけどお前らは干渉する気やろ」
「当たり前じゃないですか。生徒会はほとんど朝霧さんに意識が向いてるんでしょ?」
何や、もうバレとったんか
「せやで?そもそも、璃音は“ご主人を誘き出すために一時的にヒロインの役目を担ってもらってただけや”。グルッペンはまだあの茶番を続ける気やけどその他はもうご主人にオープンにいくつもりらしいで?」
「そんな事していいんですか?」
「運営と日常組と深井美月さん、そして桃葉璃音さんに出し抜かれますよ?」
運営も日常組も美月も璃音も、“信頼できる友達は自分だけ”になるようにしようとしてる
確かにそれは強いわ
でも
「アイツらは“信頼”でご主人を支配する気でいるってだけや」
「俺らが使うのは恐怖。ゾムに殺される恐怖、トントンやオスマンに洗脳される恐怖、俺に縋られる恐怖、ロボロに監視される恐怖、シッマの感情が狂っていくことの恐怖……その他にもたくさん。ワイテルズもそんな感じ?」
「いやいや、そんな事はしませんよ。我々だは朝霧さんの“あの力”を想定した動きですけど、俺らは全力で俺らのやり方で愛するだけですよ?回避なんてさせない」
「……やからお前らだけあの力を使わなかったんや」
「ご主人の、“好感度”や“病み度”、“怒り度”とかを偽造できる力」
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (2023年5月12日 9時) (レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました!あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (2023年5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薊 | 作成日時:2023年3月16日 21時