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「君が本当に死にたいっていうならまず周りの人に相談してあげて。それで却下されればそれは“お前に死なれると迷惑”って思われてるってことだと思ってて。じゃ、教室戻るよ。1年だし屋上から遠いでしょ?急ぎなよ」
そう言って私は教室に戻ろうとした
が、中村蒼空に止められた
「あの……僕、中村蒼空って言います!nakamuって呼んでください!貴女の名前は……」
「……朝霧Aだよ。また会うことがあれば、よろしくね」
私は中村蒼空……いや、nakamuの方をチラっと見て教室に戻った
次の日、私は彼に名前を教えなきゃ良かったと後悔することになる
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次の日
放課後、人見蘭こと、ひとらん先輩に集められた
「ご主人!はよひとらんのとこ行こうや!」
「待って、今準備中」
最近は私以外全員積極的に練習に参加してる
あの塩戸翔こと、ショッピですらまじめに参加してるのだ
私は逃げようとしてるのだが、流石に野球部には勝てず、私は練習に行かされていた
練習って言ってもバトンパスと短距離をみんなでテンションMAXで走ってるキチガイ集団してるか鬼ごっこしてるだけだよ?
ひとらん先輩とショッピはまともな人間であって欲しかった
いや、攻略キャラにまともなやつ居ねぇよなに言ってんだ私
「……よし、逝くか」
「ご主人、それ漢字ちゃう」
「合ってる」
私はシャオロンを連れて行こうとしたが、
璃音から連絡が入った
<A、今ひま?なんか1年が探してたよ>
<1年?ショッピかな……?>
だが、その予想は大きく外れる
「朝霧A先輩のクラスどこですかーー?!」
廊下ですごいでかい声が聞こえる
……え、あれなに?
そう思って廊下を見た
「あ!Aさん!」
「お、nakamuあの人か?」
……あれ、知ってる人だ
nakamuとその愉快な仲間たちが私のところに来る
「nakamuのこと助けてくれてありが……」
「逃げるよシャオロン!」
「よっしゃ行きましょ!」
私とシャオロンは全力ダッシュを決めた
「えぇ?!お礼したいだけなのに!」
「シャケ行け!!」
「よっしゃ!」
赤のヘッドホンを着け、黒髪で緑の瞳をした男が追いかけてくる
「あれってシャークん?ワイテルズのみんなクソいい子なのに……」
「いやー、ちょっとねぇ……」
「待ってくださいよー!」
緑色のヤツって本当にろくな奴が少ない!
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (2023年5月12日 9時) (レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました!あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (2023年5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薊 | 作成日時:2023年3月16日 21時