おててつないで、離さない2【d!】【実シ兄者】

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「ﾁｯ、クソ…この女分けてやるから、それ消してくれねぇか？」

「嫌ですよ。ほら、はやくどっか行ってくれません？こういうの、あまり表に出されたくないでしょ？」



狂鮫緑沙の手は録音した物を同じクラスの人達が入ってるであろうグループチャットに送ろうとしている
この学校の怖さは怪異だけではない



人間関係だって、人を死に追いやることもある



裏で体の関係を結んだ人が表でバレてしまえば、
あっという間に年齢関係なく奴'隷のような扱いになってしまう。
先生だろうが、お偉いさんだろうが、誰でも
先生からも酷い扱いを受けることだってある



このゲームでの死亡理由、怪異の次に多いのが、この“学校全体での虐'め”
イケメンである生徒会や運営、日常、ワイテルズと関わることは女子生徒からの嫉妬を買うことになる
女子の中でもカーストが上の美月がヒロインを潰すのだ



それを回避する方法はキャラの病み度を上げること
病み度を上げたら、キャラ達は道徳なんて置いてきたような方法でヒロインを守る
そうしないと、キャラ達もヒロインを虐'めるから
死亡は確定



ヒロインがそんななのに、この男の場合はどうなってしまうのか…



「お、お願いします、それだけは、それだけは…」



まぁプライドを捨てて土下座した方がいい程には酷いことになるだろう
体の関係を持ってる人は少なくない
だが、それが表に出るとみんなその人を責め出す
何故かと言うと、先生が加害者側になるから
授業中ネチネチとした嫌がらせをされる
それに他の人は乗るのだ
先生の機嫌を悪くしないように



「なら、はやくどこかに行ってくれますか？」

「は、はい！」



そう言って男は逃げていった



「大丈夫ですか？」

「大丈夫…えっと、狂鮫さん、だっけ」

「あ、俺のことはシャークんって呼んでください」



ニコッと好青年のように笑う目の前のコイツ
…ここで呼ばないと本気で機嫌を悪くしてしまいそう
なら、シャークんと呼ばせてもらうか



「じゃあ、シャークん…私は大丈夫…」

「なら良かったです」

「あの…シャークんは、なんでここに？」

「あー、いまさっきの借り物競争で俺の友達が教室まで行ってて」



シャークんは意外と優しい…のかな
でも、まだ話したばっかりだから…



「Aさん…これ、ばらまいていいですか？」



だが、そんなことはなかったみたいだ



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