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「これより、体育祭を開始します」
炎天下の中、教頭先生がそう宣言した途端にまわりが湧き始める
正直勉強のこととか日焼けのこととかで頭がいっぱいになる
いつも勉強のことしか考えてないと思われるけど、少しは可愛くなりたいから日焼けとかシャンプーとかには気を使ってる
最近は適当になりつつあるが
「…クーラーガンガンに効かせた図書館で読書したい」
「A日焼け止め持ってきた？持ってきてないイメージあるんだけど」
「これとかオススメやで！」
「あの、なんで美月でも璃音でもなくらっだぁとシャオロンにそこを心配されないといけないの？」
シャオロンに差し出された日焼け止めを軽く肌に塗りながらそう返す
この日焼け止め値段とんでもないやつじゃん…
「なんでこれシャオロン持ってるの…？」
「これ意外と生徒会内でも人気やねん」
「あ、これレウさんとしにがみ君が使ってたような…」
「…意外」
男子が美容に気を使うのは全然良いと思うし、最近はそういう人も増えてきてるし…だが、アイツらがそこに気を使うとは思わないよ…
「ほら、第1種目はじまるよ」
「朝から走るなんて元気だね…」
「でもAって朝ランニングしてるんじゃなかったっけ…？」
「なんで知ってるの…？」
「らっだぁストーカーやん…」
ドン引きしてるシャオロンに、“みどりくんがそう言ってたの！”って言っても信じてもらえないらっだぁ
可哀想過ぎて笑う
みどりくん、家隣だしチラッと見てたのかもしれないな
「早速、青負けてるけど。これ大丈夫？」
そう言うと、2人とも競技の方を見始める
最初は玉入れ
走るのが苦手な人が居ることが多い
「チーノ玉入れろやぁぁぁぁぁ！！！！」
「カスで雑魚の癖に！」
なんか暴言混じってね？
「はぁ？俺ちゃんとやってますから！」
遠くから橙乃知野の叫び声が聞こえる
あとついでにテントからそんなチーノを動画に収めてるショッピの笑い声も
「にしてはめっちゃ外しとるやん」
「そんなんじゃ負けちゃうよー」
「クソがああああああｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ」
半狂乱になった橙乃知野が大量に玉を拾って投げる
が、全く入らない
それを見て笑う馬鹿共
流石にこれは可哀想…
「…橙乃さん、がんばれー」
「はっ！Aさんからの声援？！」
私が応援し始めた瞬間入り始める
もちろん馬鹿はうるさくなった
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (2023年5月12日 9時) (
レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました！あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (2023年5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2023年3月16日 21時
