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今回の怪異は意外とはっきりと姿が見える
男の子だ
だが、目は真っ黒なのだ
普通、眼球には白いところがあるはず
でもこの男の子には白が無く、眼球が真っ黒
ここで緑川昴と天乃呂戊太を頼ると、
原作では助けられた美月への好感度が上がる
つまり、私への好感度が上がるのだ
この怪異を放っておくと私が危険
だが、助けを待つと、後々危険
結局危険なのだ
じゃあどうすればいいのか
自力でどうにかするしかない
ここはヒロインが体験することではないし、
原作では緑川昴と天乃呂戊太がどうにかしているのだ
強制的に美月への好感度が上がるだけ
ここで問題があるのは
私がどうにもできずに弱々しく怪異に殺されかけるという姿を2人に見せてしまうことだ
この2人…性格がちょっとあれなんだ
緑川昴は“女の子らしい子が好き”。恋愛とか関係無しに美容を気にして口調も丁寧で
それで扱い安い子
そんな子に当てはまってしまうのが残念ながらヒロインの璃音
天乃呂戊太は“守れる子”が好き。可哀想で弱々しい子
本来はボーイッシュな女の子が好きなのだが、
なぜか彼の中でよくわからない考え方の変化があったらしく
守れるような子が好きらしい
つまり、ここで私がどうにかしないと、この2人に目をつけられてしまう可能性がある
原作ではそれを美月が利用して、璃音がどうたらこうたら〜みたいな感じでチクって…みたいな感じだった
そのあと2人が美月が璃音を蹴ったりしてるところを見て璃音への好感度が爆上がり
だが私はそんなことするくらいなら勉強したいので自力でどうにかするしかない
“アソボウヨ、ネエ、アソボ？”
そう言いながら私の手を引きちぎろうとしないでよー
意外と痛くないからまだマシだけど、遊ぶ気ないでしょこの子
どうにかしないとな…
確か……桃がこの前教えてくれたな
“怪異に襲われたらできる限り力を抜いて同じ怪異のフリをしなさい。それでも無理であれば、この呪文を唱えなさい”
「豸医∴繧肴ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呵ｨｱ縺輔ｓ蜻ｪ縺?◇繝懊こ！」
桃から聞いた話だとこれすごい悪口の羅列らしいけど
まあなんかこれでどうにかできるらしい
“ナ゛ン゛テ゛…！！”
そう言いながら消えてった
そしてそのとき
「大丈夫か？！」
「Aちゃん！！」
もう少し遅くてよかったと思うけど、
天乃呂戊太と緑川昴が来た
ほんともう少し遅く来てくれたらうれしかったのに
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (2023年5月12日 9時) (
レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました！あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (2023年5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2023年3月16日 21時
