50 side Nissy ページ50
西「自信もってできることって、そうそうないよな。ほら、さっき俺が作りたいエンタメの話もそうやけど…」
「…うん」
西「Aが俺を信じてくれるように、俺もAのこと信じてる」
ねぇ、A。
ふたりでいれば大抵のことはなんとかなる。
俺達はひとりじゃない。
そう思わない?
西「やっぱ俺がこの仕事してるのって子供には迷惑かなって思う。
でもさ、不安は不安だけど、俺達を選んで産まれてきてくれる子だからきっとめちゃめちゃかわいいんだろうな」
「…うん」
西「家族が増えたらきっと楽しいよ」
「そうだね」
西「そこは神様に任せてさ、俺達は今を生きよう」
「今は今しかない…もんね」
西「そうそれ!」
やっと笑ってくれたAが立ち上がって一歩前にでる。
「昔からね、思ってたの。
西島さんがやりたいことをやりたいようにやる。そのサポートをするのが私のやりたいことって」
西「うん」
「だから、ずっと一緒にいさせてね」
西「そんなん、当たり前やろ」
「置いていかれないように頑張らなきゃ」
そう言って、よしっと拳を握りしめるA。
生き急いでいるようだ、といつか言われたことがあった。
いつか終わってしまうかもという恐怖感と戦いながら、次、次、とやってきた今までの俺。
「それでもしもいつか…。
もうのんびり歌いたいなぁって思うときが来たら…」
西「来たら?」
なかなか返ってこない返事。
不思議に思って、Aの隣に立ってその顔を覗き込む。
西「A?」
さぁっと風が吹き抜けて、Aの髪を揺らす。
「そのときは。
また私をマネージャーにしてください」
とびきりの笑顔を浮かべてそう言った。
その笑顔が眩しくて思わず目をつぶる。
なんだ。
また先を越された。
俺だっていつかまた一緒に
仕事をしたいと伝えたかったのに。
…置いていかれないように頑張るのは俺の方かも。
知らずに口元に笑みが浮かぶ。
そして目を開く。
「もちろん!そのときはよろしくね。敏腕マネージャーさん」
「はい、西島さん」
そのとき、はいつになるだろう。
10年後かも20年後かもわからない。
でも、俺達は必ず一緒にいるだろう。
だって。
どんなことが起きても
共に歩いて行くと誓ったんだ。
たくさんの愛とともに。
歩む道。 〜With a lot of love〜
おわり。
読んでいただいてありがとうございました。
ご挨拶はTwitterにて(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
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(´・ω・`)(プロフ) - 大好きな人は。めちゃくちゃ素敵で何度も読み返してます!できたら、ショートのパスワード教えて欲しいです。 (10月29日 7時) (レス) id: e27e13d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 大好きな人は。とてめ素敵なお話でした(^^)♡こちらの作品も1から全て読みたいです!パスワード教えて頂けると嬉しいです!! (2022年11月22日 1時) (レス) id: 7929bd4039 (このIDを非表示/違反報告)
eringi01030214(プロフ) - 先日読み終えたのでいまから見させて頂きたいと思ったらパスワードかかっていたので教えていただきたいです(;;) (2022年11月21日 3時) (レス) id: ea8392449b (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 今から読ませて頂きます♪1から全て読みたいのでパスワード教えて頂きたいです!!! (2022年11月11日 9時) (レス) id: 6961cbc2a1 (このIDを非表示/違反報告)
eight888loooove(プロフ) - 大好きな人は。読ませて頂きました!ステキなお話で一気読みしてしまいました^ ^他の作品も読ませて頂きたいです!パスワード教えて頂きたいです。 (2022年11月5日 7時) (レス) id: 17095d27b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2020年5月27日 7時