13 side Nissy ページ13
イヤホンの上から耳を手で覆い
目を閉じてる横顔につい見惚れる。
そして
聴き終えたあと。
ふぅ、と息を吐いたA。
「ずっと歌っててくださいね。」
出てきた言葉が
曲の感想とかじゃないことに少し驚く。
西「え？」
「無理のない範囲でいいんです。
あの頃みたいに体も心も酷使しなくていいから。
西島さんの好きな歌を作って
好きに歌っててほしいなぁって。」
自分も西島さんのくせに
仕事のこととなるときっちり使い分ける呼び名。
真面目な俺の奥さんはやっぱり
Aならではの視点がある。
「たくさんのファンの人達がいてくれて、
西島さんを応援してくれているでしょ？
Nissyの創るものや、世界観はきっと
何にも代え難いから。
ずっと見ていたいって思ってくれてそう。」
言葉を選びながら
自分の想いを伝えてくれる横顔に
また見惚れた。
西「待っててくれる人がいる限り、
俺は歌をやめないよ。」
「じゃあ、一生やめられないですよ？」
西「さすがにおじいちゃんになる頃には需要ないでしょ。」
そう言うと。
「じゃあ…
その頃になったら、やっと独り占めですね。
私は何歳になったたかの歌でも聴いてたい。
だからずっと。
私が死ぬまでずっとやめられないですよ。」
へへっと笑う顔に心臓が跳ねた。
西「そっか。」
こうして
俺はAに何度も恋をするんだ。
西「大切な奥さんにそこまで言われたら、仕方ないな。」
「はい、お願いします。
たかの歌がないと私、干からびちゃうから。」
普段の生活のなかでは
なかなか話さないようなことを普通に話している。
ここが日本ではなくて
日常からの解放感のせいもある。
俺が俺であることを知らない人ばかりのなかで、どんな会話をしても聞き耳を立てるような人もいない。
芸能人である西島隆弘を
忘れられるのに
話してることは仕事の事って不思議だ。
いつだったか、
公私共にパートナーでありたいと
願っていてくれたA。
もう少し歳を重ねたら
それも叶うような気がしてくる。
そう思えるくらい、心地良い会話と時間だ。
最初は少し緊張が見られたAも
いい感じにリラックスして笑っててくれる。
西「なぁ。」
「はい？」
西「楽しいね。」
「はい、とても。」
あの頃の俺に教えてやりたい。
未来は光り輝いていることを。
ともに在りたいと願った人は
ちゃんと隣にいることを。
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(´・ω・｀)(プロフ) - 大好きな人は。めちゃくちゃ素敵で何度も読み返してます！できたら、ショートのパスワード教えて欲しいです。 (10月29日 7時) (
レス) id: e27e13d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 大好きな人は。とてめ素敵なお話でした(^^)♡こちらの作品も1から全て読みたいです！パスワード教えて頂けると嬉しいです！！ (2022年11月22日 1時) (レス) id: 7929bd4039 (このIDを非表示/違反報告)
eringi01030214(プロフ) - 先日読み終えたのでいまから見させて頂きたいと思ったらパスワードかかっていたので教えていただきたいです(；；) (2022年11月21日 3時) (レス) id: ea8392449b (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 今から読ませて頂きます♪1から全て読みたいのでパスワード教えて頂きたいです！！！ (2022年11月11日 9時) (レス) id: 6961cbc2a1 (このIDを非表示/違反報告)
eight888loooove(プロフ) - 大好きな人は。読ませて頂きました！ステキなお話で一気読みしてしまいました^ ^他の作品も読ませて頂きたいです！パスワード教えて頂きたいです。 (2022年11月5日 7時) (レス) id: 17095d27b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2020年5月27日 7時
