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千「にっしーと、Aちゃん。


本当にすごい。
お互いのことちゃんとわかってるし、
尊重して、大切にしあってる。

なかなかできることじゃないよ?

やっぱり運命の相手、だったでしょ?」


千晃さんがそう言って
私に軽くウインクをする。

いつだったか、
千晃さんと二人きりで話したときは
自信もなくてそんなふうには思えなかったけど。


今はちゃんと言える。



「はい。


西島さんは私の運命の人、なんです。」



そう言った私のことを
実彩子さんがぎゅっと抱きしめる。
実彩子さんの体温が伝わってきて、
また鼻の奥がツンとしてくる。



同じ人を好きになって、
お互いにたくさん泣いた。


今は実彩子さんも
幸せかもしれないけど。

実彩子さんから
たかを奪ったと言われても仕方ないのに。



この人たちは、AAAのメンバーはみんな。
本当に温かい。





実「それにしても。


Aちゃんのあの時の状態で、
あれを思いついて実際に動けるってことに
ただただ、
尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになったよ。


やっぱりにっしーがAちゃんを好きになるの、
わかる!」





ね?



と千晃さんに同意を求めて
二人で頷きあう姿は久しぶりなのに、
そうじゃない感じ。


それを伝えると、
でしょ?と笑う実彩子さん。


今はまだ堂々と千晃と会ったりできないのは
やっぱり仕方ないけどね、
とちょっとだけ寂しそうに言う。




與「要するに!
俺らは、どこまで行ったって仲間やろ?

千晃かAAAを辞めても、
Aちゃんがマネージャーじゃなくなっても。」




「千晃さんは。
みなさんにとっても、
西島さんにとってもずっと大切な人です。


だけど、私まで仲間だなんて…。


そんなおこがましいこと、言えません。」



実「そうやってすぐ、一歩引くの、
Aちゃんのだめなとこ!」


「え?」


千「そうだよ!

どうしても仲間として受け入れてもらえないなら
友達にしてもらう!

とにかく!
Aちゃんはひとりじゃない。
私達がそばにいる。

だから、何も考えずに恐れずに、
にっしーのドーム、
見に行こう?」




もう言葉にならなかった。


ひとりじゃない。


その言葉がどれだけ私にとって
嬉しいものなのか
きっと、たかしか知らないのに。



そう言ってもらえて
うんうん、と頷きながら
私は涙が止まらなかった。

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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい!いつもありがとうございます!続き頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい(泣)読んでくださりありがとうございます!お詫びに?更新頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ!!早めに続編頼みます! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない!読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年7月11日 20時

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