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そんな甘い言葉をキスで溶けた頭で
聞いていると
ふと感じるお腹あたりに感じる感触。



「あの、たか?えっと、」



西「あ、ごめん、ほっといてくれていいって。」



「でも。」




西「好きな女の子と久しぶりに逢えて、
抱き合って、こんなキスまでしちゃったら
そりゃこうなるって。


さすがに病み上がりの人に
何かしようなんて思わないから。」




一気にまくしたてるように言った後、
よいしょっとベッドから起き上がったたか。




そう、思わない思わない…
俺は大人。




ブツブツ自分に言い聞かせてる
背中を見ながら私も起き上がる。



そのタイミングで、
たかのスマホが鳴る。



西「あ、拓実さんから。


体調がよければ一緒に朝ごはん食べようって。
どうする?
大丈夫?」




「うん。大丈夫。」



でも。



さすがにパジャマのままで
朝食の場に行くことはできず。




「あの、ですね。」



西「うん。」




「着替えたいので、

あっち向いててもらいたいなぁと…。」




「あ、ああっ、そういうことね。

わかった。
じゃあちょっとメールチェックとかしてるわ。」


と私に背を向けて
スマホを操作しだしたたか。



一緒に住んでいたときには無かったやり取りと、
後ろにたかの気配を感じながら
服を脱ぐ緊張感。


キャミソールを着て
緩めのデニムを履いて
パーカーを着ようと手にしたとき。



ふいに後ろから抱きしめられた。




「たかっ?」




西「ごめん、少しだけ許して?」



キャミ一枚しか着てなくて
晒されてる私の首や肩に、
キスが落とされる。



腕にも、少しだけ見える背中にも。



「…んっ…ぁ。」



その感触に、
思わず声がでる。


キスの余韻も冷めきらないまま、
肌に直接触れる隆弘の唇。



するすると腕を上下する大きな手にも、
時折呼ばれる名前とともに感じる熱い息も。


たかに与えられる感覚、
全部に感じてしまってる私がいた。



漏れ出る声をなんとか堪えようと唇を噛む。


くるっと体を回されて、
たかと向かい合う。


たかは鎖骨の下あたりに
強く吸いついて赤い跡を残した。



もっと、もっとほしい。




いつの間にかそんなことを考えていて、
たかの首に手を回す。



引かれ合うようにキスを交わす。


私の体を這うたかの手の動きに
体がどんどん熱くなる。


耐えきれず
膝から崩れそ落ちそうになった私は
たかの腕に抱きとめられた。

333 side Nissy→←331



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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい!いつもありがとうございます!続き頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい(泣)読んでくださりありがとうございます!お詫びに?更新頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ!!早めに続編頼みます! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない!読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年7月11日 20時

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