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西「なんか、話あるんだったよな?」




マンションについて、
荷物を整理し終えた私に
たかはカフェラテを淹れてくれた。



西「飲めそうなら、ね。」



と一言付け加えて
そっとカップを手渡してくれる。



「ありがとう。」



両手で受取り、
促されるままソファに座る。


いつもよりミルクたっぷりで、
いつもより少し甘目になってる。


小さな気遣いが
たからしくて。
やっぱりこの人が好きだと実感する。




だから。




いざとなると、
上手く話せるかどうか、
何から話せばいいのか、
わからなくなってくる。




西「ゆっくりでいいよ。」




と髪を撫でてくれるたかは、
きっとどんな話をするか
想像がついてるのかもしれない。



頷いて
またカップを口に運ぶ。




静かな時間が過ぎていく。





「あの、ね。」



半分くらい飲み終わった後
カップをテーブルに置いて。



たかの方へ膝を向けると、
たかも私の方へ向いてくれた。



西「うん。」





「あの、私。


私ね。


マネージャーを辞めます。
それで…
会社も辞めよう思います。」




たかの反応が怖くて膝の上で手を握りしめ
ぎゅっと目をつぶって俯く。




西「そっか。」



その言葉の後に
頭にたかの大きな手の感触。



恐る恐る顔をあげると、
穏やかに微笑んでるたかがいた。




「反対、しないの?」



西「すると思った?」




質問に質問で返すのずるい…。
でも、



「思ってない。」




そう言うと




西「やろ?」




と笑うたか。






西「Aさ。
話したいことがある、って言った。


けど…
相談があるとは言わなかったから、
きっとAの中では
決めたことなんだよな。



だから、反対できるわけない。」




目の奥がじん、と熱くなる。
だけど、
泣いちゃだめだ。




「うん。

それでね、ここを出ようと思うの。」





西「は?

ちょっと待って。それは想定外!



ここを出るって、
別れるってことじゃないよな。」




慌てた様子で私の手を握る。

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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい!いつもありがとうございます!続き頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい(泣)読んでくださりありがとうございます!お詫びに?更新頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ!!早めに続編頼みます! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない!読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年7月11日 20時

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