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拓実「そっか…そうだな。
新規事業を展開しようと思って
人手を増やすつもりではいたんだ。」
でも、隆弘がなんて言うかなぁ…
知らないとこよりうちのほうが…
そうだなぁ…
なんてかなさんと拓実さんが話し始める。
「あのっ…！
私みたいな素人がここで働かせて頂くなんて…。
ご迷惑じゃないですか？」
拓実「みんな最初は初めてだよ。」
なぁ、とかなさんを見る拓実さんと
目を合わせて頷くかなさん。
かな「そうよ。
私なんてもともと美容師なのよ。
それに体のことも心配だしね。
もし、少し離れるとなったら
ここなら隆弘くんも少しは安心するんじゃない？」
かなさんはにっこり微笑んでいた。
温かい二人の言葉に、
止まっていた涙がまた滲む。
「ほんとに…。
こんなありがたい話…
いいんでしょうか。」
いつもの穏やかな顔に戻った拓実さん。
拓実「隆弘と二人でちゃんと話しておいで。」
はい、と私は頷いた。
ぼんやりしていた私のすぐ先の未来が
少し見えてきた気がした。
それから…。
かなさんの車で
たかの待つ横浜のホテルまで送ってもらった。
お礼を言って車を降りた私に、
かな「ちゃんとご飯、食べるんだよ。
連絡待ってるね。」
そう言ったかなさん。
笑顔でイエスの返事をして
かなさんの車を見送ってから部屋に戻った。
部屋の中に入ると
大きなソファで寝てしまってるたかがいた。
荷物は足元に置いたまま。
帰ってきた服のまま。
「お疲れ様でした。」
腕を組んですやすやと眠っている顔は
数時間前まで大きなステージで
歌っていた人と同じ人とは思えないくらいだ。
シャワーを浴びながら
今までの事を思い返す。
大好きで。
大好きだから
何度も離れようとしたけど。
結局できなくて。
もがいて苦しんで、
だけど幸せな時間をたくさん過ごしてきた。
いろんなことを
たかに教えてもらった。
仕事の楽しさも辛さも。
人を好きになる喜びも、離れる痛みも。
初めてのキスも、初めての夜も。
全部全部、たかだった。
奇跡のような時間だった。
そして。
シャワーから出たあとも起きる気配のない
たかにそっと毛布をかける。
そして私も毛布をかぶり、
たかのそばに体を寄せた。
明日。
ちゃんと話せるだろうか？
少しの不安を抱えながら
私は目を閉じた。
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい！いつもありがとうございます！続き頑張ります！ (2020年1月5日 20時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい（泣）読んでくださりありがとうございます！お詫びに？更新頑張ります！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ！！早めに続編頼みます！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない！読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年7月11日 20時
