ストーリー９５ ページ45
あれからしばらく倉庫で擦った揉んだして、少し落ち着いたので帰路に着く。
あ「もー、なんでああなっちゃうかなぁ、ゆきちゃんは。」
笠「てめぇが俺のことおちょくるからだろ…。」
あ「ゆきちゃんが恥ずかしがり屋さんだからだよ。」
そういうところ、ほんと昔から変わってないなぁ。
笠「…なんでお前は、そんな余裕そうなんだよ…。」
やっぱりほんのちょっと頬を赤らめたゆきちゃんが、横目でわたしを見てそう尋ねた。
あ「……へ？」
余裕……？
笠「俺らはもうただの幼馴染じゃないんだぞ！？恋人同士になったんだろうが！」
あ「そっ、そりゃ、そうだけど……」
『恋人』かぁ。
改まって言うと、やっぱりなんか、こそばゆいなぁ。
たしかに、恥ずかしい気持ちももちろんあるけど…
あ「……でもわたしは、恥ずかしいっていう気持ちより、幸せな気持ちの方が、大きいから…。」
笠「……っ！」
あ「だ、だからねっ、今まで通り、ゆきちゃんとの時間を大事にしようって…」
笠「…あーーーー…、おまえ、まじずりぃ…。」
額に手を当てて、ちょっぴり項垂れた様子のゆきちゃん。
かと思ったら、額に当てていた手が動いて、その手は今度はわたしの手を握った。
笠「……俺もいま、すげぇ幸せだよ。」
そう言ったゆきちゃんの顔は、本当に幸せそうで…。
すごく優しい顔なんだけど、いつもの優しい顔とはちょっと違って…、
…なんか、ゆきちゃんって、本当に私のことが好きなんだなってわかるような眼差しで…。
思わず息を呑んで、ぽー、と見惚れていたら…
チュッ
あ「…っ！！？」
唇に柔らかくて温かい感触を覚えて、目を見開く。
笠「…油断大敵。……喰っちまうぞ？」
私の顔を覗き込んで、ニヤと笑いながらそう呟いたゆきちゃん。
あ「っ……！！」
それと同時に、私の顔は沸騰したみたいに赤くなって、
ぱく、ぱく…、と口を動かすだけで、声は出ない。
でも、ふ、とゆきちゃんを見ると、耳がほんのり赤くなっているのが見えて、思わず笑みがこぼれる。
あ「ふふっ…。ゆきちゃんっ、大好きだよ！」
笠「なっ…！！だから、お前は……っ！」
幼馴染のゆきちゃんは、
頼りになって
かっこよくて
ちょっぴり照れ屋さんだけど
やっぱりかっこよくて。
そんなゆきちゃんは、
大切な幼馴染で、大好きな、私の彼氏です。
fin.
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます！よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか？ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね！楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：14がすき | 作成日時：2017年5月17日 22時
