ストーリー８７ ページ37
黄「おれ、ずっとAっちのこと見てた。だから、Aっちの心の中に誰がいるかってことも、本当はずっと気づいてたよ。」
……っ。
ずっと、って、いつから…
黄「でもね、辛そうなときも俺がいちばん早く気づいてた。だから、俺だったらそんな顔させない、俺といればずっと笑ってられるのにって思って、気持ち伝えたんだ。
…けど、余計に悩ませて、結局辛い思いさせちゃったっすね。」
寂しそうな顔で黄瀬くんが呟く。
あ「そんなことないよ！たしかにいっぱい悩んだけど、辛い思いなんてしてない！嬉しかったよ！」
好きになってくれて、たくさん気持ちを伝えてくれて、辛くなるわけないっ…。
ほんとだよ。だから、そんな顔しないで…。
しばらく俯いていた黄瀬くんがそっと顔を上げた。
そして、にこっ、と微笑んで…
黄「Aっち、俺が聞きたかったこと、聞いてもいい？」
あ「……うん、なに…？」
黄「……Aっちは、幸せ…？」
………。
黄瀬くんの気持ちを知って、たくさん伝えてくれて、そしてわたしは、ゆきちゃんが好きだってことに気づくことができた。
あ「…うん。幸せだよ。」
黄「……そっか。なら、よかった。
……それじゃあ、Aっちの言いたいこと、きくよ。」
黄瀬くんは、覚悟を決めたような顔でわたしの言葉をまつ。
…泣きそう、でも、わたしが泣いてはいけない。
グッと歯の奥を噛み締めて、黄瀬くんの目をしっかりと見て伝える。
あ「黄瀬くんの気持ち、すごく嬉しかった。
…だけど、わたしが好きなのは、ゆきちゃんだから…
黄瀬くんの気持ちには、応えることができません。ごめんなさい。」
頭を下げて、そう伝えた。
黄「………うん。わかった…。
ありがとね、ちゃんとフってくれて。」
あ「わたしの方こそ、ほんとうにありがとう。」
さりげなく元気付けてくれたこと、わたしに自信を持たせてくれたこと、いつも笑顔で話しかけてくれたこと。
ぜんぶぜんぶ、黄瀬くんがわたしに与えてくれたもの。
ほんとうに、ありがとう……。
黄「…俺をフったんすから、笠松センパイごときゲットしないと許さないっすからね！」
いつもの調子でそう言って、黄瀬くんは校舎へと戻っていった。
ありがとう、、、。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます！よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか？ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね！楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：14がすき | 作成日時：2017年5月17日 22時
