ストーリー８６ ページ36
ぱたぱたと赤くなった顔を手で仰いで冷ましていると…
ピロン♪
通知音がなった。
＞いま、時間ある？
黄瀬くんからだ…。
『…あとで、聞きたいことがあるんす。』
そのことだよね、たぶん…。
＜うん、空いてるよ。
＞中庭に来て。
……。
わたしも、黄瀬くんに伝えなくちゃいけないことがある。
よし、気合い入れようっ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
黄「やほ、Aっち。」
あ「あ、黄瀬くん…。」
「「…………。」」
沈黙が、つらい……。
でも、言わなくちゃいけない。
自分の気持ちに正直になった今だからこそ、黄瀬くんには、ちゃんと伝えなくちゃいけない。
……だけど、
あ「あ、あのさ、黄瀬くん。いま、わたしすっごく言いたいことがあるんだけど」
黄「……っ。…うん、聞くよ。」
あ「あ…。で、でも黄瀬くん、わたしに聞きたいことあるって言ってたから、その…、先に聞きたかったら言って。わたし、ちゃんと聞いて、ちゃんと答えるから。」
黄瀬くんは、わたしと真摯に向き合って、誠意を持って言葉を伝えてくれた、接してくれた。
わたしだって、それに応えたい。
黄「……ほんっと、かなわねえっすね。」
あ「へ…？」
そう言った黄瀬くんの顔は、今まで見たことない表情で、悲しみの中に愛しさも孕んでいるような、そんな瞳だった。
そしてその表情は、本当にわたしのことを想ってくれていたと感じるには十分すぎるほどだった。
自惚れていたわけでもない、疑っていたわけでもないけど、痛いほど気持ちが伝わってきて、目頭が熱くなる。
だめだっ…。まだ、泣くなっ……。
黄「おれね、Aっちのそーゆうところ、本当に好きだよ。おどおどしてて、優柔不断だけど、他人を思いやる気持ちには絶対に行動するところ。」
……そんなふうに、わたしのこと見ててくれたんだ…。
黄「そんなところに惹かれて、気づいたらAっちのこと大好きになってた。……本当だよ。本気で、大好き。」
あ「……うん、伝わってるよ…。」
痛いくらいに、気持ちを伝えてくれる…。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます！よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか？ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね！楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：14がすき | 作成日時：2017年5月17日 22時
