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現在、午後8時。彰吾くんはまだ来ません。
さすがにちょっと遅いなと思い何通か連絡を入れてみたんだけど、既読もつかないし、返信も来ない。
またこの間みたいにどっかで倒れてたらどうしようとか、もしかして交通事故とかに巻き込まれたのかなとか、良くない考えばかりが浮かんで、不安が募る。
考えれば考えるほど良くないことばかり思い浮かぶから、テレビを見たりしてなるべく深く考えすぎないように彰吾くんを待つことにしようと決めた。
___________ピンポーン、、、
インターホンが鳴る音がして、いてもたってもいられなくて、玄関まで走り、思わず彼の名前を呼んで、勢いよくドアを開けた。
ドアを開けると、彰吾くんはちょっと申し訳なさそうな顔をして立っていた。
でも、私が考えていた良くないことがあったわけではなさそうで、
無事な姿で私の前に彰吾くんがいることに安心して、緊張がゆるんだせいか、なんか涙まで出てきちゃった。
あれ、涙腺こんなに弱かったっけ。年かなぁ、、、。
彰吾くんは私が彰吾くんが遅刻したことに怒ってると思ってるみたいだ。
大事なのはそこじゃないのに。
何だかそう思ったら、ちょっと悲しい気持ちになってきて、
別に怒っていたわけじゃなかったのに、勢いで連絡なかったことに怒ってたとか言ってしまった。
そんなことで怒って、しかも涙まで出しちゃって、面倒くさいって思われたかな。
彰「あのさ、、、、。遅刻したのも、連絡しなかったのもごめん。
でも、心配してくれてありがとう。」
「ふぇ??」
彰「いや、、どういうリアクションなん?(笑)」
「いや、うん。そのね、何でもないです。うん。」
彰「絶対なんかあるやつじゃん。」
「う〜ん、、、なんか、ありがとう。」
彰「えっ?何で??」
嬉しかったの。彰吾くんが『ありがとう。』って言ってくれたのが。
でも、そのことは何だか言うのが恥ずかしいから、秘密にしとくね。
「うーん、何となく?」
彰「なんじゃそりゃ(笑)」
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ゆ。(プロフ) - とっても面白かったです!続きを楽しみにしてます!(^-^) (2021年11月20日 18時) (レス) @page24 id: e7acb72299 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新待ってます! (2021年8月5日 17時) (レス) id: 5f0c5f89b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサミサ - 更新頑張ってください!応援してます!(^w^) (2020年4月30日 22時) (レス) id: bbfb96cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむゆん | 作成日時:2020年4月24日 17時