～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ47)

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今日は永瀬の様子がおかしい。

クマのぬいぐるみを渡すと

いつもは子供みたいに喜ぶのに、

今日は全然だ。

「いらないの？」

永瀬『…待って…吐きそう俺』

「え！？…だ、大丈夫！？」

永瀬『いつも？…おれ、いつもなん？…』

「え？」

永瀬『俺、…いつもぬいぐるみ…あかん吐く』

顔色が一気に悪くなり始めた。

どうしたどうした！？永瀬ぇ！？

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なんとか背中をさすり続けて

永瀬は落ち着いた。

未だ背を丸くして

ベットの上でうずくまる永瀬を

私は、子供を抱きしめるみたいに包み込む。

永瀬『…ち、ちょ、ちゃうねんて、…待ってA』

「大丈夫大丈夫。怖くないよ」

永瀬『…違う、一旦聞いて』

「ふふ、何を？また好きだよって？笑」

永瀬『は？……』

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私は永瀬の両頬を手でパチンと挟む。

目を丸くして固まる永瀬に

どこか違和感は感じたものの、

私はいつものように、

「私も好きだよ、永瀬。」

永瀬『……』

「ふふ。…」

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あれ。

無反応？

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俺もーーー！！

っと、この後満面の笑みで永瀬に抱きしめられる

が、お決まりなんだけども。おかしいな。

永瀬のお顔をムニュっと挟む。

ムニュムニュしてみる。

ほっぺを指でつまみ、伸ばしてみる。

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それでも無反応…

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すると、

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永瀬『俺も』

「…ハハッ。やっと喋ってく」

永瀬『俺もお前が好き』

「あ、うん、…っ！え……………」

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突然、肩を掴まれ

バサッとベットに身体が沈む。

私の上で四つ足をついた永瀬に

熱く見つめられる。

「えへ？笑ねぇ、永瀬どうしたの？笑」

永瀬『……好き』

「…うん。…私も、だけど」

永瀬『……じゃあいい？』

…ん？

私の唇は、永瀬の指でなぞられる。

いつもの可愛らしい顔つきは

気付けばどこにも無くて、

まるで大人の男の人みたいに永瀬は

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永瀬『我慢すんの疲れた。』

「……」

永瀬『していい？』

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永瀬『…キス』

え、

私の顔に大きな影が出来る。

目を伏せた永瀬の顔が

ゆっくりと近づいてきて

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「待っ…っ、……」

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私の言葉は、

あっという間にキスで塞がれた＿＿

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