～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ28)

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「え！なにそれ」

髙橋『あはは、びっくりでしょ？笑』

今日は海人と2人でお昼ご飯を食べた。

永瀬は今

海人曰く、いじけて屋上に居るはずだと言う。

髙橋『小学生の時、俺が廉ん家泊まりに行った時も

廉が急にクマの人形握りしめて部屋来てさぁ

一緒に寝よって。笑起きたらそれ忘れてんの廉。』

髙橋『あとはねぇ、親戚のおばあちゃんでしょー？

で、如月っちでしょー？そう、だから身内とかが多く

て、まさかAにまで行くとは俺も予想外でさ。』

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髙橋『…嫌だった？笑』

「……」

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嫌も何も、驚きの方が強くて。

だから別に、嫌だったとか、そーゆうのは…

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髙橋『まぁ俺から言えることはさ、』

「……」

髙橋『ゆっくりでいいから

廉の事、ちゃんと見てあげてよ。

不器用だけど、心は真っ直ぐな人だから。』

海人の言葉は、いつも意味深なんだよな。

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放課後、

部室に向かうとすでに永瀬が座ってて。

永瀬『……遅い』

「……」

海人はまだ来ていない。

てことは、また二人きりか。

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とりあえず机に鞄を置いた。

とりあえず、対面に座った。

このあとは、さて。

どうしよう

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永瀬『あのさ』

「へ！？」

気まずい空気の中、

俯き加減で話をし始めた永瀬。

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永瀬『そのぉー…、なんか俺。

昔からぁ、…あるらしいのよ。…夜中に、

まぁちょっと、変な事言い出すとか、…。』

永瀬『マジでそん時の記憶はないねんけど、…

年越しの、お前が言ってたそれも…多分…

それが、出ちゃってたというか…、ん。…』

徐々に頬を照らし、

首を指で掻きながら永瀬は続けて言う。

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永瀬『まぁ…あんま気にせんといてほしい…

って言うたらあれやけど、…嫌やったんなら謝るし

だから、…普通に。そのぉ話してほしいというか

連絡もなるべく無視とかやめてほしいし＿＿』

「……」

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あー、全然スッキリしない。

むしろまたモヤモヤが増えた気がする。

意味が分かんない。

永瀬も、…自分自身も。

なんだよ。

気にしないでほしいって。

永瀬『あのまだぁ、怒ってらっしゃる？』

「……はぁ」

永瀬『あ、怒ってらっしゃるのね。えーっとじゃあ』

なんで怒ってんだろ、私。

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