～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ27)

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どうすればいい？

私なんかにキスをしようとした事実

そんな簡単に信じていいの？

永瀬『…他は？俺なんもしてない？』

やめてよ。

普通に出来なくなる。

永瀬と、どんなふうに喋ってたか、

分からなくなる。

永瀬『マジで言って』

「もういい。」

永瀬『え？』

「もう忘れるからいい。」

永瀬『……いやいやいや、ちょ、待ってや。…』

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初めてだ。

永瀬を、男の人だと初めて意識した。

ただの部活仲間、オタク仲間。

それに何かが乗っかる音がした。

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何かが、…

何かって

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永瀬『ちょ！…もしかして』

「……」

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永瀬『俺お前のバージン奪ったとか？』

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足先から頭部まで熱くさせ

私は震える拳をギュッと握り

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「…さいっ、てぇええ！！！！！！！」

永瀬『…違うん？え、どっち？』

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇえ！！！！」

永瀬『っ、……！？』

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思いっきり永瀬の胸ぐらを掴む。

「キスしようとしてくる前に、あんたはいろいろ

やらかしてんのよ！！勝手に布団入ってくるし、

俺の事が好きかどうかとか聞いてくるし、

急に、……急に…」

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「…私が好き、とか言い出すし……」

永瀬『……』

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あーー。

言っちゃった。

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永瀬はじっと黙って聞いていた。

どんどん、焦り顔から真顔に変わる。

言いなさいよ。

否定しなさいよ。

そんなわけあるかい！！って

いつもみたいに怒鳴ってよ。

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永瀬『で、お前はなんて言ったん』

いつもみたいに、…言ってよ。

ねぇ、永瀬。

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「…は？」

永瀬『記憶はないけど、告白したんやろ？俺。
で、お前は俺になんて返事したん？』

「……」

そうじゃないでしょ。

違うでしょ永瀬。

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それに返事なんて、

そんなの。

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＿＿嫌いじゃないよ。

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永瀬『…俺フラれたん？笑』

「……」

永瀬『…ってことよな？笑 …んふふ…マジかー』

永瀬は、悲しそうに笑っていた。

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