8「日常の大切さ」 ページ38
「だからまぁ、会えて嬉しいなって」
『え、キャラ変？』
「は、何が？」
『翔太が、素直・・・』
「誰がいつも素直じゃないって？」
『あ、いつもの翔太に戻った(笑)』
確かにちょっと素直すぎたかもしれない。言葉のチョイスをミスったかも。
でも実際そうなんだ。俺はAに会いたかった。今まで毎日学校で会っていたのもあるだろうけど、それ以上に、気づいてしまった気持ちのせいが強かった。
ひとりでいればいるほど、Aといると楽しいなって思えてきて、その気持ちはAがいつもいてくれた時には気づけなかったものだった。
Aのいない朝練は寂しいし。
受験が近づいて、クラスのみんなの雰囲気がピリッとしてきたときにあまり話せない時期があって、それも嫌だったし。
何より帰り道を一緒に帰れないのが、つまらなかった。
当たり前の日常は、奪われてこそその大切さを知る。
Aを目の前にしてぶり返した好きという気持ち。外は寒いはずなのに、身体が火照った。
『翔太？』
「な、なに？」
『私もね、実は会いたかった。翔太といることが基本だったしね？だから今会えたからすごく元気出た！』
ふふっと笑って言うA。俺と同じ気持ち・・。その姿が愛おしいと思ってしまって、思わず勢いで抱きしめそうになったけど、ぐっとこらえた。
「なんだよ、お前も素直かよ」
『いいじゃん、素直が私の取柄だよ〜？(笑)』
お互い久々に会えたことで感情が迷子になってる。気恥ずかしさを持ちながらも、お寺へと歩いた。
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
