3「思わぬ帰り道」 ページ4
「お・・・・終わった!」
目黒「お疲れ様です先輩!」
目黒くんからもらったおにぎりを頬張ってから約1時間、目黒くんが手伝ってくれたおかげで断然早く仕事が片付いた。
目黒「あ、先輩。ちゃんと保存ボタン押してくださいね?」
「分かってるよ〜何年仕事やってると思ってんの?(笑)」
目黒「俺、この間保存ボタン押すの忘れてて全部消えちゃったことがあったんです(笑)なのでそれからは、10回くらい押してシャットダウンしてます。」
「それはおっちょこちょいだねぇ(笑)」
窓の外を見れば高層ビルに明かりが灯って、夜の東京を作り出している。
電車の時間を検索して、帰る支度を始めた。
「よし、じゃあ帰るか」
ふたり揃って会社のロビーへ向かっていく。
目黒「うわ寒っ!」
もう年末へとカウントダウンが始まっている時期。突き刺すような寒さが仕事終わりの疲労した体を襲う。
「目黒くん、今日は本当にありがとう。おかげで来週は不安なく出社できそうだよ」
目黒「いえ。先輩のお力になれたなら良かったです」
仕事終わりなのに爽やかに笑った。
「じゃ、私電車だから。お疲れ!」
目黒「え、先輩。俺送っていきますけど!」
颯爽と帰ろうとした私を引き留めるように追いかけてきた目黒くん。
「目黒くん車なの?」
目黒「そうっす。たまに車で来てるんですけど・・もしよかったら送ります。てか、送らせてください」
「いや、大丈夫だよ!だって遠回りになっちゃうでしょ?」
目黒「心配いらないですから。さ、行きましょ」
目黒くんは、私をエスコートするように背中を支えて駐車場へと私を連れていく。
私は目黒くんの勢いに負けて、押されるがまま足を運んだ。
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです!参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2021年9月25日 14時