15「本心」 ページ16
ゆっくりと離れた目黒くん。
私は突然の感触に、瞬きすら忘れるほどで。
「・・・好き、なの?」
目黒「・・はい」
「えっと、先輩・・」
目黒「先輩とかじゃなくて、ひとりの女性として、Aさんが好き、で・・」
目黒くんに初めて呼ばれた名前に、ドキドキして。
目黒「後輩だからって、ダメなんですか?恋愛の感情を持つのは・・」
「ううん、そういうことじゃない、けど、」
頭の整理ができない。
「突然だから、びっくりして、」
目黒「・・最初は良い先輩で尊敬してて好きだなって見ていたんですけど、徐々にそれは、恋愛としての好きってことに気付いて。Aさんの仕草とか笑顔とかが好きになって、いつも俺が隣にいたいなって思うようになってきて・・」
目黒「今日クリスマスイブに誘ったのも、俺がAさんと一緒に行きたかったからで・・」
目黒くんの真っすぐな気持ちは、スッと心に入ってくる。嘘なんかじゃない。瞳が真剣だもの。
目黒「好きなんです。Aさんのこと。嫌なら振ってください」
嫌なわけない。さっきから、どれだけ私がドキドキしてると思っているの?
いや、さっきからというよりは、たぶんもっと前からだったかも。
抱いてはいけない感情の正体がやっと分かった。好きという気持ちだ。
それが後輩の目黒くん相手だからと、勝手に憶病になっていたけど。
目黒くんはこんなにも真剣に、私を好きだと言ってくれている。
嬉しくないわけない。
「・・いいよ?」
目黒「え?」
「私も、好きだから」
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです!参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2021年9月25日 14時