13「抱いてはいけない感情」 ページ14
進んでいくと、クリスマスイブということもあって大盛況で、周りはカップルだらけ。
目黒「みんな恋人同士なのかな・・幸せそうですね?」
「そうだね・・」
やっぱり男女で歩いていたら、そう見えてしまうのだろうか・・ってことは、私たちもそう見られている?やばいやばい。そんな勘違い。
目黒「あ、あっちに光のアーチですって。行きましょ?」
「ちょ、っと!」
目黒くんはパッと私の手首を掴んで走り出した。
イルミネーションは逃げないって言ったのは誰よ、なんて思いながらも、私は手首を目黒くんの大きな手に包まれて小走りした。
目的の光のアーチと称されたオブジェは、トンネルのように連なっていてフォトスポットになっていた。
「そんな急がなくても(笑)」
目黒「人があまりいないうちに写真を撮りたかったんです」
そっか、写真。見とれてて思い出に残すのを忘れていた。
目黒「先輩、こっち向いてください」
「あ!ダメだって、ソロショットは無理!」
目黒「そんなことないっすよ(笑)じゃあ一緒に撮りましょ」
そう言って目黒くんはインカメラにしてスマホを構える。
目黒くんは背が高いから、普通に構えたら私の顔が映るのがやっとで。
「目黒くんデカすぎるのよ、屈んでみ?」
目黒「こうすか?」
なんて屈んだ目黒くんと私は距離がすごく近くなっていて、あっ、と気づく前にパシャリと音が鳴った。
目黒「撮れた」
「私、間抜けな顔になってない?」
目黒「大丈夫です。可愛く撮れてますから」
なんでこうも、目黒くんはさらっと私を褒めてくれるんだろう。思わずドキドキしてしまう。
そのあとも、フォトスポットと呼ばれる場所で写真を撮ったり、いつの間にか目黒くんに撮られていたり。
その度に可愛い、とか、素敵です、なんて微笑みながら言われるもんだから、調子が狂ってしまう。
後輩の目黒くんに、抱かないほうがいい感情が芽生えてきてしまいそうで、取り繕うのに必死だった。
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです!参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2021年9月25日 14時