転校生 ページ10
渚side
いつも通り本校舎から遠い旧校舎へと登校した僕らは、チャイムが鳴るまで今日は殺せるかとかの話をしていた。
そしてチャイムが鳴り、いつものように今日も暗殺教室が幕を開ける。
「おはようございます、皆さん。突然ですが今日は転校生が来ますので、一斉射撃はなしです。」
「「え?」」
「え?だから、一斉射撃は」
「「いやそこじゃないよ!!」」
「あたしらが気にしてんのは転校生の方。」
「ああ、そっちでしたか。」
どう考えてもそうだろ。というツッコミは、多分皆が心の内に秘めていることだろう。
そして、転校生がどういう子かということも。
ここに転校してきたってことは、ビッチ先生みたいに暗殺者なのかな?
「で、先生。転校生ってどんな子なの?」
「そうですね…。とても正義感が強く、かっこいい方ですよ!」
……なんだろう…殺せんせーがいつにも増して元気な気がする……。
そんな先生を呆れ顔で見つめながらも、先生が性別を明かさなかったおかげで、教室内では男の子だろうという予想が勝手にたっていた。
現に、女子は目を輝かせて男子の一部は落胆している。
どちらでも、仲良くできたらいいな。
そう思いながら僕自身も少し楽しみにしていたら、先生が廊下に向かって声をかける。
そしてドアが開かれ、入ってきたのは黒く長い髪の毛を高い位置に結わえ、左目を前髪で隠している大人びた女の子が入ってきた。
『どうも。どうやら銀魂とかいう一歩間違えれば卑猥そうな名前の漫画から来たらしい、真選組一番隊副隊長、鬼山Aでさァ。
好きな物は甘いものならなんでも。嫌いなものは特にありやせん。訳あってここで一年間、生徒として過ごすことになりやした。
知ってる人はいると思いやすが、私は今18です。まあそれでも同い歳感覚で喋ってくだせぇ。やりにくいんで。
てなわけなんで、これからよろしくお願いしやーす。』
「「「いやちょっと待てーい!!!」」」
あまりにもツッコミどころの多い自己紹介に、僕らE組の声が揃う。
それもそうだ。いきなり漫画の世界の人物が、今目の前にいるのだから。
当の本人は、僕達の揃いように若干引いている様ではあった。
そして、この手の問題にいち早く食いついたのは、少年マンガが大好きな不破さんだ。
「ぎ、銀魂の鬼山ってあの!?え!凄い凄い!!え、でもなんで!?」
『ええ…めっちゃ食いついてくるよこの子…。』
不破さん…鬼山さん引いてるよ…。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時