検索窓
今日:10 hit、昨日:22 hit、合計:97,342 hit

この教室にまともな転校生はいない ページ47

映画を見た日から少し時間が経ち、今日は烏丸先生から事前に伝えられていた通り、転校生がやってくる。


はっきり言って殺し屋だろうが、もう驚かない自信がある。なにせ、律が来た後だからな。

律を見たら大抵のことには驚かないだろう。


「そーいや律。何か聞いてないの?同じ転校生暗殺者として。」

「はい、少しだけ。初期命令では…私と「彼」の同時投入の予定でした。私が遠距離射撃、彼が肉迫攻撃。連携して殺せんせーを追いつめると。

ですが…2つの理由でその命令はキャンセルされました。」

「へぇ…理由は?」

「ひとつは彼の調整に予定より時間がかかったから。もうひとつは、私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから。」


転校して早々、殺せんせーの指を飛ばした律が劣るというなら、今回の転校生は相当強いのだろう。

いやあ、楽しみだねィ。それくらいの奴なら、一度手合わせを願いたいものだ。


皆が少しビクビクしている中で、私は期待に胸を膨らませていた。


そしていきなり前のドアが開かれ、白装束のいかにも怪しそうな奴が姿を現した。

そしてスっと静かに右手を伸ばす。

何が起きるかと見入っていれば、その手から突如鳩が現れて、思わず力が抜けた。


「ごめんごめん。驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者。…まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ。」

『うーわ安直…。』


ボソッとそう呟きながら、視界から消えた先生の姿を探す。

すると意外にもかなりビビったようで、奥の手である液状化を使って天井に張り付いていた。


『情けなっ。』

「聞こえてますよ鬼山さん!…初めましてシロさん。それで、肝心の転校生は?」

「初めまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々と特殊な子でね。私が直で紹介させてもらおうと思いまして。」


性格が色々と特殊な奴らはここに沢山いるだろ。

なんて言葉は、話が長引く要因になるため流石に飲み込んだが。


頬杖をつきながらも、未だに信用ならないシロさんを見つめていたら、シロさんも私達をじっと見つめてくる。


「何か?」

「いや、皆いい子そうですなぁ。これなら、あの子も馴染みやすそうだ。席はあそこでいいのですよね、殺せんせー。」

「ええ、そうですが。」

「では紹介します。おーいイトナ!!入っておいで!!」


シロさんがそう呼びかけると同時に、私は静かに席を立って業の横に移動する。

不思議そうに業が首を傾げた瞬間に壁が壊れ、そこから一人の男子が姿を現した。

全く似てない兄弟っているよね→←平和な時間



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。