意外と親切設計 ページ4
まあそうは言っても、ここがなんのジャンプ作品かのかも分かってないんだけどねィ。
それに、私はあんまりジャンプ詳しくないしなぁ。こんなに木が多いのっていったらなんの作品なんだ?
『銀さん、行先って何処か指定とか出来たんですかィ?』
「いや。勝手に決められるらしくて、どの作品に入るかは分かんねぇんだ。」
『じゃあ、木が多い作品ってあります?』
「気?気か?それならオラわくわくすっぞ。」
『いや、気じゃねェです。木です。』
「んなもん、どこの世界にも普通にあるだろ。ちょっと探索とかしてみろ。」
探索っつってもねー……。
森の中から出て街があるかも分からねぇし、無闇矢鱈に歩いて迷うのもごめんだ。
それに、これから生活するにあたって住む場所すらねぇ。
『……詰んだ。』
「落ち着けA。骨なら拾ってやるよ。」
「いや、死ぬ前提で話してるじゃねーか!ちょっと、銀さん代ってください!!僕から説明します!
もしもし?鬼山さん?」
『お、新八くん。』
「源外さんが説明してくれたんですけど、作品の中に入れば、あとは都合良くいくようになってるらしいので、心配はあまりいらないみたいです。
それに、家とかもちゃんとあるみたいで、行き方とかはその世界に合った物で記されるみたいなので、周りとか探してみてください!
すみません、こんな変なことに巻き込んでしまって……。何かあれば連絡してくださいね!」
うわこの子いい子だ。
さすが妙ちゃんの弟……しっかりしてる。どこかの天パとマダオとは大違いでさァ。
しかも意外と親切設計。
生活についてはあんまり心配は要らねぇな。
『ありがとう、新八くん。とりあえず神楽ちゃんに銀さん殴っといてって伝えて。あと総悟に代わってくれる?』
「はい、分かりました!」
そう言ってすぐに、新八くんは総悟に代わってくれた。
その後ろから銀さんの悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。
『てなわけなんで、また何か分かったら連絡しまさァ。土方さんにも伝えといてくれィ。』
「ういーっす。心配は要らねぇと思うが、気ィつけろよ。」
『はーい。あ、総悟。銀さん半殺しでよろしく。』
「ラジャ。」
後ろで抗議している銀さんの声を聞き流しつつ通話を終え、辺りを見渡してみる。
……相変わらず、木しかねぇや。
本当にジャンプ作品の中なのか?
そんなことを考えていたら、いきなり上空から何か硬いものが降ってきて、私の頭にクリティカルヒットした。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時