先見越しすぎだろ ページ27
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「良いスーツ着てるサラリーマンには…女使って痴 漢の罪を着せてやったし、勝ち組みてーな強そうな女には…こんな風にさらってよ、心と体に二度と消えない傷を刻んだり。
俺等そういう
『あ?寝言は寝て言えクソ野郎が。要は自分達よりも努力して、良い結果残して立派に生きてる奴らがウザってえだけだろ。
それを何がさも自分が正しいように言ってんでィ。
テメェらみてえな馬鹿見てると、胸糞悪くなるんで喋らないでもらってもいいっすか?あ、あと口臭いんで閉じてもらってえ。』
私がそう告げた瞬間に、首を捕んでソファに押し付けられた。
そして片方の手には、ナイフが握られている。
「お前みてーな奴が一番ムカつくんだよ!!そうだなあ、さっき話した女みたいにしてやろうか!?あァ!?」
「Aちゃん!」
あー、首痛え。別に息できないからってそんな騒ぐこともないし、なんなら今すぐコイツを天に葬ることが出来る。
コイツら、脚を縛らなかったのが間違いだな。
そんなことをぼんやり考えているうちに、相手は痺れを切らしたのかいよいよナイフを突き立ててきた。
素肌が見えている脚と頬、腕を軽く斬られたが、まあどうってことは無い。
これくらいならすぐ治るだろうし。
そろそろコイツ、ぶっ飛ばしていいかな。気持ち悪い。
発 情期の動物かってくらい興奮してんな。
あーあ、今すぐ刀が欲しい。
総悟。こういう時、どうしたらいいんでさァ。
とりあえず蹴るか。うん。そうしよう。
私が脚に力を入れた瞬間に、地面に亀裂が入る。それと同時に、扉が開いた。
「お、来た来た。うちの撮影スタッフがご到着だぜ。」
パッと私の首から手を離し、そっちを向いた不良。残念だが、そこに期待する奴らはいねぇぜ。
扉から現れたのはボコボコの不良。
驚いている目の前の奴をよそに、聞きなれた声が聞こえてきた。
「修学旅行のしおり1243ページ。班員が何者かに拉致られた時の対処法。
犯人の手がかりが無い場合、まず会話の内容や訛りなどから、地元の者かそうでないかを判断ましょう。
地元民ではなく、更に学生服を着ていた場合→1244ページ。考えられるのは相手も修学旅行生で、旅先でオイタをする輩です。」
いやいや、あのしおりそんなことまで書いてんの?どんだけ先見越してんだあのタコ。
……鈍器意外にもちゃとした使い道あったんだな、あれ。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時