修学旅行二日目 ページ24
京都に無事到着し、旅館に入って荷物を置く。
先生はグロッキーになり、今にも死にそうな顔をしていてとても面白…大変そうだ。
「大丈夫?寝室で休んだら?」
「いえ…ご心配無く。先生これから一度東京に戻りますし。枕を忘れてしまいまして。」
『あんだけ荷物あるのにかよ。』
呆れながら先生を見つめる中、神崎さん達の会話に耳をすましていた。
…日程表を無くした。それが原因で、何か嫌なことが起こらなきゃいいんですがねィ。
こういう時は大抵、何かが起きるもんでさァ。
一応警戒しておくか。
***
「でもさぁ、京都に来た時ぐらい暗殺の事忘れたかったよなー。いい景色じゃん。暗殺なんて縁の無い場所でさぁ。」
『いいや。そうでもないぜ、杉野。』
「うん。鬼山さんの言う通りだよ。ちょっと寄りたいコースあったんだ。すぐそこのコンビニだよ。」
そう言った渚に連れられたのは、龍馬暗殺「近江屋」の跡地。
さらにここからは本能寺は歩いてすぐだ。
その他にも、ここら辺では暗殺が多く起こっている。
「ずっと日本の中心だったこの街は…暗殺の聖地でもあるんだ。」
「なるほどな〜。言われてみれば、こりゃ立派な暗殺旅行だ。」
そして暗殺されてきたのは、この世界に重大な影響を与えるだろう人物ばかり。
私達も若様の護衛をしているくらいだ。
地球を壊す殺せんせーは典型的なターゲット。この場は本当に、
それからしばらく京都の街を散策し、祇園の奥の方に入っていく。
それまで賑わっていた通りとは違い、人気が全くない。
「へー。祇園って奥に入るとこんなに人気無いんだ。」
「うん。一見さんお断りの店ばかりだから、目的もなくフラッと来る人もいないし、見通しが良い必要もない。
だから私の希望コースにしてみたの。暗殺にピッタリじゃないかって。」
……確かにピッタリだな。トラブルにはもってこいだよ、この場所は。
微かな気配に感づき、後ろを振り返る。
「A?どうした…」
「ホントうってつけだ。なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねぇ。」
…チンピラか。こういうのは、一度痛い目見ないと分かんないんでさァ。
今にも噛み付いていきそうな業の前に立ち、チンピラ共を下から見据える。
『おいガキ。さっさとどっか行きなァ。その何も入ってない、スッカラカンの頭蓋割られたくなきゃな。』
「威勢だけはいい女だな。嫌いじゃねえぜ、そういうのはよお。」
135人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時