中間テスト当日 ページ20
中間テストは本校舎で行われるため、皆に着いて本校舎のクラスへと入った。
そして始まった中間テスト。
とりあえず前に座ってる教師がクソうぜぇ。
露骨に集中乱しにきやがって。
黒板に顔面めり込ますぞ。
シャーペンでも投げとくか?いや、やめとくか。皆に被害が及ぶのはごめんだしねィ。
イラつきながらも、問題用紙に目を通す。
……殺せんせーの教え方上手すぎだろ。
そう思うほどに、問題は意図も簡単に解けていく。
だが次の瞬間、私は目を疑った。
……この問題、普通の奴らは出題範囲外だから教えられてないはず…!!
教えられてるのは業と私くらい……。
公正さの欠片もありゃしねぇ!!!ふざけやがってあの理事長!!
思わず手に力が入り、シャーペンを一本折ってしまった。
机壊さなかっただけでも褒めて頂きたいものだ。
そして他の教科も同じようなことが続き、クソみたいなテストは幕を閉じたのだった。
***
それから日が経ちテストが返却され、教室内には烏丸先生が電話で会話する声だけが響いていた。
烏丸先生。ここでの"普通"は"普通"じゃないんでさァ。
理事長に、してやられたんだよ。私達は。
自分の主義の為の生贄、とでも言うべきか。
「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。…君達に顔向けできません。」
そう先生が言った時、業が私の肩を叩いて、答案用紙を持ちながら目配せをしてきた。
……なるほどな。
私達はニヤリと笑うと、答案用紙を持ち席を立った。
業はナイフを先生に投げつけ、こちらを向かせる。
「いいの〜?顔向けできなかったら、俺達が殺しに来んのも見えないよ?」
「カルマ君!!鬼山さん!!先生は今落ちこんで…」
そう言う先生に、私達は答案用紙を渡す。
業は学年4位。私は学年1位。
「俺達問題変わっても関係無いし。」
『先生が余計な範囲まで教えてくれたおかげでね。だけど私達はE組から出る気はありやせんぜ。
それに、私の1位はカウントされてないんで。事実上1位だが、表向きは浅野学秀とやらが1位だ。
私の頭は規格外なんでね。』
「…で?どーすんのそっちは?」
それから業が殺せんせーを煽り倒し、それにクラス全員が乗っかって、期末テストで倍返しでリベンジだと、先生をキレさせた。
さっきの重い空気とはうって変わり、教室内に笑いが溢れる。
本当にいいクラスだと思うよ、このE組は。
そう思いながら、私も静かに笑った。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時