覚えてやらァ ページ13
校長とやらの話を聞いているが、はっきり言ってウザイったらありゃしない。
まずあの顔がムカつく。
そして極めつけは___
「油断してると…どうしようもない誰かさんみたいになっちゃいますよ。」
というこの言葉だ。
周りで笑っている奴らも実にウザったい。
殴り飛ばしてやりてぇが、今はダメだ。
それに恐らく、そんなことをすれば余計にE組がどうのと言われる。
ならやっぱり、勉強面やこいつらに出来ないことで抜かしてやるしかねぇな。
まあ、勉強なんざ1回やれば覚えるから、私にとってはなんてことはないんですがねィ。
次は生徒会とやらの発表らしいが、正直聞く気になれない。
そんな時、入口から烏間先生が入ってきた。
ああそういえば、私の刀は出来たのかな。後で聞こう。
烏間先生を見て、周りのクラスからは羨ましがる声が飛んでくる。
まあ確かに顔は整ってるが、正直声が銀さんに似てるからあの天パが脳裏にチラついて仕方ない。
するとまた入口が開き、そこからはイリーナ先生が出てきた。
イリーナ先生は渚に殺せんせーの弱点を聞き出そうとして、自分の胸に顔を埋めさせていた。
……渚、どんまいだな。
イリーナ先生が烏間先生に捕まっているところを見つめていたら、いつの間にか話は進んでいた。
どうやら、E組の分のプリントがないらしい。
「ごめんなさーい。3-Eの分忘れたみたい。すいませんけど、全部記憶して帰って下さーい。」
お、これだ。一泡吹かせられるポイント。
私がそう思い口を開こうとした瞬間、横にいきなりプリントが現れた。
その犯人は、我らがE組の担任である殺せんせー。
だけど私は、それを折りたたんでポケットにしまった。
「あ、プリントあるんで続けて下さーい。」
『あ、あと記憶すればいいんですよね?私プリントしまったんで、全部喋るの面倒なんで最後に重要な部分だけまとめて言いまーす。』
「そんなこと出来るわけないだろ…!ってか誰だよ笑いどころ潰した奴!!あ…いや、ゴホン。では続けます。」
私は最後までしっかりと聞くと、集会が終わる頃に会場全体に聞こえる声で全てを述べた。
喋り終えたあとの、周りの驚きようは物凄く面白かった。
これは業が聞いたら笑ってくれるだろう。あいつからは総悟と同じような匂いがするんでね。
旧校舎へ帰る途中、誰かに見られているような気がして振り返った。
そこにあったのは監視カメラ。
それに向かって少しだけ笑みを作った。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時