それはあまりにも唐突に ページ2
いつも通りの日々を過ごしていた私は、少し用があるからと総悟と共に万事屋へと足を運んでいた。
「旦那のところなんかに来て、何しようってんだ?」
『今度、ちょっとばかし神楽ちゃん借りようと思ってて。』
「何かすんのかィ?」
『別に、夜兎に武道教えてもらっといて損は無いと思っただけでィ。』
そんな話をしている間に、万事屋の戸の前に着いた。
……相変わらず中は煩くて適わねぇや。
毎日毎日、楽しそうで何よりなこって……。
いくら戸を叩いても、声をかけても出てくる気配はなく、仕方なく戸に手をかけた。
『失礼しやすぜ、銀さん。今度神楽ちゃんを借りたいんだけど』
「「「あ。」」」
「『え。』」
戸を開けた瞬間に、こちらに向かって飛んでくる光_というか、ビーム。
予想もしなかった出来事でそれを避けることは出来ず、モロにそれを食らってしまった。
あ、やっべ。これ死んだんじゃね?え?出て数秒で死ぬってことある?
そうは思ったが、一向に体に痛みはやってこない。
反射的に瞑ってしまっていた目を開けば、そこには万事屋もなければ、人っ子一人いない。
そこは、何処かも分からない山の中だった。
『……はぁぁぁぁあああ!!!??』
いやいやいやいや、は?なんで?ココドコ?ココドコ!?
待て、落ち着け。こういう時は深呼吸だ。
ヒッヒッフー……ってこれは違うわ!!
パニックになりすぎておかしくなる頭を抱えていたら、携帯が音を立てた。
こんな時に何だコノヤロウと思いつつ、震える手で何とか電話に出る。
『は、はははい。き、鬼山でさァ。』
「おいA!お前どこ行きやがった!!」
『いやこっちが聞きたいわドS野郎!!ちょっ、総悟!!銀さんと代われ!!今すぐ!!早くしやがれ!!』
「分かってらァ!!」
電話の向こうで総悟が銀さんを呼ぶ声がして、何やら万事屋の三人で揉めているような声が聞こえた後に、間延びした声が耳に届いた。
「はい、お電話代わりましたー。万事屋銀ちゃんでーす。」
『いやあんた今この状況で何言ってんすか。ぶっ殺されたいんですね、良いですぜ。帰ったら殺してあげやす。』
「いやいやいやいや!!悪かったって!!
……で、お前がそうなった訳が聞きたいんだよな…?」
おお、話が早くて助かる。
早速説明のほどよろしく頼むと、銀さんがあまりにも吃りながら言うもので、理解しずらい。
何回同じ言葉繰り返すんでさァ。
あんたはオウムかなんかか。
135人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時