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「今日は転入生を紹介します」
担任がそう告げたとたんざわめく教室。
転入生、ね・・・とひとり目を細める。
まぁこういう変化でもないと楽しくないか。
「入ってきて。浅川さん」
そういわれて入ってきたのは、ゆるく黒髪を縛った世間一般で言うところの「かわいい」女の子。
さらにざわめく教室内。
隣の席の鈴が「あの子かわいいね!?アヤネ聞いてる!?」などとこちらに肘を突付いてきていた。
私はといえば、どうにも厄介な気配しかしなく、非常に訝しげに彼女を眺めているのだった。
「浅川凪沙ですっ・・・!よろしくお願いします!」
にっこり微笑んで、そう自己紹介した。
これで何人かの男子たちは射抜かれたに違いない。
だが女子には人気が出なそうな、そんな予感だけがした。
「席は・・・立山さんの前が開いてたわね」
担任が指したのは、本来なら誰かいるはずの席。
早い話がその子も私の快楽の犠牲者、といったところだろうか。
「よろしく」
私は口元に笑みを浮かべて、彼女にそういった。
「よろしくね」
あちらさんもそう返す。
すでにそのときから、私の中では、
この子、どう遊ぼうかなって、それだけが回り始めていたのだった。
___
「立山さん」
放課後。鈴が「委員会だから先に帰ってて!」と言っていたので帰ろうと靴を履き替えていた最中、後方からそう声をかけられた。
「はい」
首を後ろにやり、声の主のほうを向く。
「なにか用かな?−−−−−楯山さん」
赤いマフラーを巻き、突っ立ている彼女にそう切り替えした。
「あ、別にそんな大きなようじゃないんだけどね!?っていうかあれだね、どっちもたてやまだからわかりにくいね!?アヤネちゃんって呼んでいい?私もアヤノでいいから!」
・・・・本当どうしてこうも感にさわるのだろうか、この女は。
「どうぞ、お好きに」
あくまでにこり、と微笑んで返す。
「えへへ、じゃあアヤネちゃんって言わせて貰うね!あ、でその用っていうのはこれなんだけど・・・」
そういってこちらに近づいてくると本を差し出した。
「アヤネちゃん、図書委員だよね?うちのクラスいないから頼めなくて。これ寄付用に出してもらってもいいかな?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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白狐@死神 - 続き待ってます(^^)頑張って下さい! (2014年1月18日 22時) (レス) id: 3e1070047c (このIDを非表示/違反報告)
天霧桜(プロフ) - 続き、楽しみにしてます!! (2013年7月3日 20時) (レス) id: e36296b763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:I亜 | 作成日時:2013年4月27日 22時