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「いや、あの…ここにいるって聞いて、その、」
「うん」
そらは意外と短気かもしれない。
女の子はもじもじしながら話していて、全く内容を話していなかった。そんな姿にイライラしたのか、下を見てみれば、そらはタンタンと足を鳴らしていた。顔は笑ってるけど。
「えっとね、その…なんていうか、」
どうしよう。なんか私もイライラしてきた。いや、モヤモヤと言うべきかな?早く内容話せばいいのに。
私はモヤモヤをどうにかして抑えるべく、机に突っ伏した。
『(モヤモヤ…?)』
あれ、なんで私モヤモヤなんてしてるんだろう。普通イライラじゃない?だってこんなもじもじして話してる子、イライラするに決まってるじゃん。
「早くしてもらえる?」
「あっ、ごめん…あの、一緒に帰りませんか?」
「一緒に?」
「今日部活ないでしょ?」
私は耳を疑った。
この子、なかなかのプレイガールじゃないの。敵は多いよ。
『(…もう、なんなんだ)』
考えることはそのことではない。モヤモヤする。この子とそらが話してるだけなのに、おかしい。なにが?
「…いいよ」
「あ、え、じゃあっ…昇降口で待ってるね」
「わかった」
女の子はぺこりと頭を下げ、足早に教室を去っていった。
『きゃー、モテモテなそらくん』
「やめてー」
モヤモヤを誤魔化すように茶化すと、ノートを持って席を立った。
「ほんとありがと!じゃあね」
『うん』
そらはひらひら手を振り、途中で男友達に話しかけられて焦って走っていった。
『はぁ…しーらないっ』
私は机に出してあったボールペンをペンケースに投げ入れ、もう一度机に突っ伏した。
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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2017年11月17日 14時