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そらちぃside

「一緒に食べよっ」
「うん」

えいちゃんカップルがこっちに向かってくる。彼女の方が俺に気付くと、手を振って走ってきた。

「ねえ、そらくんもどう?一緒に」
「俺?なんでさ」
「いいじゃん。ねえ?」
「いいんじゃない?」

いや良くねえわ。バカなえいちゃん。変な顔してんの。俺取ったりしないし。
後ろの扉を見ると、弁当を持ってふらふらと教室を出ていくAの姿。

「あー、遠慮しとくよ。二人で食べな。俺Aと食べる」
「え?Aちゃんって…今出てっちゃったよ。約束でもあるんじゃないの?」
「一匹狼だからね。普段からあんまり人と食べたりしないよ」

俺はじゃあね、と言って踵を返した。

「____」
「…」

そんな目で見ないでよ、えいちゃん。



「いたいた。__あれ、えいちゃん彼女」

Aがいたのは空き教室だった。そこには、170cm近い身長のAよりもはるかに小さいえいちゃん彼女がいた。

「さっき一緒に行ったはずじゃ…」

気づかれないように扉に忍び寄り、耳を傾けた。

「エイジを取らないでよっ」
『取ってないよ』
「好きなんでしょ!?」
『好きじゃない』
「嘘つかないで!」
『うるさいなあ、耳悪くなるでしょ』
「はぁ!?」

おーおーおー、よく言った。
感心したのも束の間、すぐに嫌な音が聞こえてきた。入っていきそうなのをぐっと堪えて待つ。

『いっ…』
「最低!近づかないで!」

別の方の扉から走って出ていくえいちゃん彼女は、袖で涙を拭っていた。
それを確認すると、俺はすぐに教室へ入った。

「A!」
『…盗み聞きなんて、性格悪いねそら』
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!頭…」
『別にいいよ、大したことない。それより、ご飯食べよう』

少し血が出ている額をハンカチで押さえ、俺に手招きをした。俺はそれに逆らって近くの水道で自分のハンカチを濡らした。

「待って、だめだよ、動かないで」
『いっ…!いたいっ、』
「ごめん、我慢して」

手で押さえながらポケットから大きめの絆創膏を取り出し、Aの額に貼った。

『私より女子力あるんじゃない、そら』
「よくコケる友達がいるんですぅ〜」

少し長めの前髪を下ろしてやると、ありがとうと言ってほくそ笑んだ。

3→←そらちぃ



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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu  
作成日時:2017年11月17日 14時

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