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『それでねー、あたしが違うでしょ!って言ったの!』
「言ったの!?うん、それで?」
放課後。
サッカー部の俺と園芸部のAは帰る時間が全然違うから、早く終わるAが教室で待ってくれることが多かった。
俺は大急ぎで部活を終わらせ、少しだけ教室で喋る。これが日課。
『もう本当に____』
「こらー、もう帰りなさーい」
「あ、はい。すみません」
話の続きを聞こうとした時、担任の先生が教室に入ってきて俺たちを下校させるように促した。Aは渋々立ち上がり、出口への向かった。
『邪魔されちゃったね』
「そうだね」
『空気読めないオヤジだなあー』なんて、見た目に反してすごいことを言うA。そんなところも好きなんだけど。
「帰ろっか」
『うん』
校門を出ると手を繋ぎ、駅の方向へ歩き始めた。Aの手はほんのりあったかい。
Aの家は一駅先にあった。一緒に帰れるのは駅まで。しかも学校から駅って案外近いから、すぐに別れは訪れた。
『じゃ、また明日ね、みっくん』
「迎えにいくのにい」
『いいよ!遠いじゃん。みっくん朝練遅れちゃう』
「Aといけるなら遅れても…」
『だぁーめ!ほら、もう行かないと。ばいばい』
「うん…」
にこりと微笑み、駅の方へ走っていくAを見えなくなるまで見ていた。
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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2017年11月17日 14時