検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:52,736 hit

ページ14

『それでねー、あたしが違うでしょ!って言ったの!』
「言ったの!?うん、それで?」

放課後。
サッカー部の俺と園芸部のAは帰る時間が全然違うから、早く終わるAが教室で待ってくれることが多かった。
俺は大急ぎで部活を終わらせ、少しだけ教室で喋る。これが日課。

『もう本当に____』
「こらー、もう帰りなさーい」
「あ、はい。すみません」

話の続きを聞こうとした時、担任の先生が教室に入ってきて俺たちを下校させるように促した。Aは渋々立ち上がり、出口への向かった。

『邪魔されちゃったね』
「そうだね」

『空気読めないオヤジだなあー』なんて、見た目に反してすごいことを言うA。そんなところも好きなんだけど。

「帰ろっか」
『うん』

校門を出ると手を繋ぎ、駅の方向へ歩き始めた。Aの手はほんのりあったかい。
Aの家は一駅先にあった。一緒に帰れるのは駅まで。しかも学校から駅って案外近いから、すぐに別れは訪れた。

『じゃ、また明日ね、みっくん』
「迎えにいくのにい」
『いいよ!遠いじゃん。みっくん朝練遅れちゃう』
「Aといけるなら遅れても…」
『だぁーめ!ほら、もう行かないと。ばいばい』
「うん…」

にこりと微笑み、駅の方へ走っていくAを見えなくなるまで見ていた。

3→←ツリメ【ごま様リクエスト】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:YouTuber , 短編集 , 悲恋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu  
作成日時:2017年11月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。