Believe〜僕だけを信じて〜 6

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-アヤ-



ピアノが聴こえて来て、目を開けると、大好きな人達がいた。


4人の女性が急に謝ったけど、身に覚えのない話で、戸惑った。






でも、何か



肝心なことを忘れている気がする。




それが何かを思い出そうとすると、ズキズキと頭痛がして、頭が割れそうになる。





隣にいるテミン君は穏やかな笑顔でそばにいてくれる。




スマンさんに言われた通り、少しずつ話し出した。





「中学生の時、両親が借金を抱えて…家から出ていって…」








.









あれ……？


お母さんの顔が、思い出せない。







「それで……親戚の家に預けられて、


親戚に借金を払わせるなんて耐えられなくて、


歌うことが好きだったから、川の土手で、歌ってたんです。



そしたら、スカウト、されて…」







誰に…？

顔も、名前も出てこない。





「っ…それで…確か、」





何て言われた……？





＿＿バンドのボーカルやらない？






「っ…!!スカウトしてくれた方に、

"バンドのボーカルやらない？"

って、言われて…



これで、借金返せるって思ったんです。」




そう。

その時はまだ、お金のことしか考えられなかった。


そこから、親戚の家を出て、

学校は、事務所が行かせてくれた。






「メンバーと初めて、顔を合わせた時、」





＿＿こんにちは。


＿＿今日から、よろしくお願いします。



私は、そう言って、



そう、言って……


そう、言って……？




他の人は…？

何て言った……？



顔は？
名前は？







「っ……



全然顔が思い出せない…

声すら…出てこない……」





ﾃﾐﾝ「っ…アヤっ…無理しないで…

お願いっ…」





「っ……うん。」



.

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