Believe〜僕だけを信じて〜 6

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-TAEMIN-




僕達にはもう１つ、避けては通れない道があった。







ﾌﾝ「……。」

ｽﾏﾝ「アヤを、SMにください。」




ジョンフンさん。






ﾌﾝ「今、SMさんに彼女を渡したところで、あなた方に何のメリットがあるんですか？」




そう言うと、ジョンフンさんは会議室のテレビをつけた。






『現場の宿舎に来ています。

先日のお昼、この宿舎のベランダからチカさんは転落したそうです。

このように地面はコンクリートで出来ていて、あの高さから落ちた場合、助かることは、まずないと専門家は話しています。』


『ありがとうございます。

チカさんが所属している事務所は、チカさんが足を滑らせてベランダから落ち、一命はとり止めたものの、未だに意識は戻っていない、と発表しています。

大人気のバンドなだけに、ファンの悲しみも大きく、街ではチカさんを応援する声が相次いでいます。』


『うーん、ベランダから滑るってちょっと不思議ですよね。』

『確かに。ちゃんと格子はあるわけだし…』

『一部では自ら飛び降りたとも囁かれています。』




「っっ…」


ﾌﾝ「これを見てもまだチカが欲しいですか？


彼女の医療費、
彼女の借金、


それらは今現在全てうちが払っています。



マスコミの対応だって大量にあります。



あなたたちにとって、チカは邪魔な存在になる。」



しばらく無言が続き、今度は社長が口を開いた。









ｽﾏﾝ「……そういうところが、もう違うんです。」

ﾌﾝ「はい……？」





ｽﾏﾝ「何がメリットとか、何が邪魔とか、そんなことはどうだって良いんです。


彼女は以前、SMに助けを求めて来ました。


それが答えです。





彼女にはSMが必要で、
SMにも、彼女が必要なんです。





医療費もSMが払います。

借金もSMが払います。

マスコミの対応だってSMがします。

全部、任せて頂いて構わないです。




だから、






アヤを、SMにください。」





ﾌﾝ「……そうですか。




良いですよ？





使えない道具は、

必要ないですから。」




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