Believe〜僕だけを信じて〜 6

253 ページ3

.



速く
速く
速く





あと数メートル。

ベランダにはアヤが見える。









ｻﾗ『速く。』







ダメ
ダメ
ダメ









「リンさん、あとちょっとだけ…」






.









その瞬間、全部がスローモーションに見えた。









.









.









ﾘﾝ『いやあああああああああ!!!!!』








耳元でリンさんの悲鳴が聞こえて、





後ろから皆が







ｼﾞﾝｷﾞ「アヤっ…!!!!」

ｷﾎﾞﾑ「アヤ!!!!」

ｼﾞｮﾝ「アヤ!!!!」

ﾐﾝﾎ「アヤっ!!!!」



ﾆｮﾙ「アヤ!!!!」

ﾍﾞｸ「アヤっ!!!」

ｷﾞｮﾝｽ「アヤ!!!」

ｼﾞｮﾝｲﾝ「アヤっ!!!」

ｾﾌﾝ「アヤ!!!」







アヤを呼ぶ声が聞こえて、






それで、






.









君が僕の目の前で倒れてたんだ。









.







黒いはずのコンクリートは真っ赤に染まって、









「アヤ…………？」





声をかけても、




そばによっても




君は起きなくて、






「何、してるの………？」







遠くからは救急車のサイレンが聞こえて、







「起きてよ………………」






君の目は閉じていた。









「アヤ……？」




「アヤ……？」





「返事、してよ………」







「テミンだよ？」






「アヤ？」






「アヤってば!!!!!!」







まるで、





僕の世界から





光がなくたったみたいに






真っ暗になった。






.

254→←252

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す