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ーアヤー





──君が選ばれなかった理由は





「はぁっ、はぁっ…」








──年齢なんか関係ないよ







「はぁっ…はぁっ…」







──実力がなかった、それだけだ





「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」







──先に行ってるわ

──アヤなら、必ず追いつける





「オン、ニっ…はぁっ…行かないっ…でっ…」








──光が生まれ、暗闇は消えていく





「やだっ…はぁっ…はぁっ…」







──Luceが1位を取ったことでShadowg解散したというのは事実ですか?

──Shadowを潰した感想は?

──同じ事務所の先輩を蹴落としてまで得た栄光ということですね?







「違うっ…ちが、う…」









──Shadowを消したのは、お前だ







「違うっ…!!」








ぱっと目を開ければ、部屋は真っ暗で、酷く汗をかいていた。

呼吸を整えて時間を見れば、まだ朝の4時。

久しぶりに悪夢を見た。






スマホだけを持ち、アパートを出る。
夏にしては、そこまで暑くない。




フードを被り、耳にイヤホンをさし、音量をあげていく。

ガンガンと頭を刺激する音楽。



走る車の音が聞こえたらひとつ音量を上げる。
また車の音がしたらひとつあげる。




外界の音が全て遮断されて、その瞬間、この世にいるのは私だけだと、そんなことすら思う。



朝日が昇るのが見えると聞いてやってきた丘。




腰を下ろして、膝に頭を埋めると、後方に微かに気配を感じた。


サセンだろうか、ただの散歩している人だろうか、それとも…。

そこまで考えてやめた。だって、どうでもいいじゃないか。





集中させていた神経を楽にして気を抜くと、片方のイヤホンが抜かれる。







JI「音漏れやべぇよ。ってかトップアイドルがこんなとこ1人で来んなよ。」

「ジョンインさんだって来てるじゃないですか。」

JI「俺は良いんだよ。」

「…忙しいって聞きました。」

JI「何となくアヤがいる気がした。」

「…意味わかんないです。」

JI「現にいるだろ。」




私の隣に座ったジョンインさんは、まだ1度もこちらを見てこない。





「辛い時、苦しい時ここに来れば良いって言ったじゃないですか。」

JI「俺を呼べとも言ったけど。」

「…覚えてないです。」

JI「…ガキ。」





ぽつりと呟いて、私を引き寄せたジョンインさん。





消えてしまいたいと何度思っても、行動に移さない私は、口だけの弱虫。

結局は消えるのが怖いだけ。





.

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アリサ - ジョングク (2019年7月17日 9時) (レス) id: d938d71082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやテテ | 作成日時:2019年7月13日 0時

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