-カスミソウ-7

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-渡辺-



あの後他の子の処置に入って記録をしていると、めめから報告があった。





Aが全然ご飯受け付けなくて、大好きなゼリーですら食べれなかったって。





しかも結構ゼーゼー言ってるよって。





ちょっと見に行ってみようかな。






『A入るよ〜』



目「…しんどいなぁ…あ、しょっぴー来てくれたよ」






Aの部屋に入るとしんどそうに肩で呼吸しながらめめにゆらゆら抱っこされてる姿。






『ちょっと酸素開始しよっか、とりあえず2リットルぐらいで』



目「おっけ、A酸素付けさせてね。ゆっくり深呼吸しよっか」



A「んんんん(泣)」



目「これ付けたら少し楽になるからね」



『めめ、そのまま抱っこしてて。聴診しちゃうわ』



A「ふぇ(泣)」



『A、大丈夫よ。痛くないからちょっと背中ごめんねぇ…』






そう言い背中に聴診器を当てるともう静かにしなくても聴こえてくる雑音。





これもしかして肺炎でも起こしたかな。






めめに胸写と点滴オーダーしてくるわとこっそり耳打ちしてナースステーションへ戻った。






結局すぐに撮影した胸写も相当悪くてしっかり肺炎所見あり。






深「うわぁ、肺炎起こしてんね」






途中用事を終わらせて戻ってきたふっかに胸写を見せると肺炎だねって。






『抗生剤行かなきゃだめだな』



深「なんか急激に悪くなってるね」



『ご飯全然受け付けてないみたいだしな〜、とりあえず酸素は開始したし、今から点滴しに行くわ』



深「俺も行くわ」





とりあえず必要そうな点滴とルート確保のセットを抱えてAの部屋へ向かった。

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