-カスミソウ-7

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-佐久間-





向「なんなんやろなぁ、変やない？？」



深「おはよぉ〜」



『おっちー！どうかしたの？』





翌日、昨日のこともあったしなんとなくAのことが気になって医局で会ったふっかと一緒に病棟に向かうと、何やらナースステーションで康二が話してる声が聞こえた。





向「あ、さっくんとふっかさん！おはよう！ちょっとAのことでな！」



『Aがどうかしたの？』



向「結構夜も起きちゃってずっと泣いててん。どっかしんどいとこあるん？って聞いても全然答えへんし抱っこしようかって言っても抱っこ嫌がるねん」



『A昨日もそんな感じでさ、俺も気になってたんだよね』



向「やっぱ変やんなぁ。ご飯もあんま食べへんし。食べさせたろか？って言うてもいいって言うねん。しかもいつもだったら抱っこしたげる言うたら手伸ばしてくるやん？全然手伸ばしてこんかってん」



深「なんかあんのかなぁ」



佐「今日日勤の担当誰？」



目「今日は俺とラウールが担当だよ」



深「2人ならとりあえず安心かな。ちょっと注意して見といてもらってもいい？」



目「おっけーです」



『今日俺検査とかもないし落ち着いてると思うからAの部屋行ってみるわ』



深「ありがとな」






どこかやっぱり引っかかる部分があって。







俺らも最近忙しくてなかなかAに構うことができない時が多かったから。






何か嫌な予感がしたけど、そうではありませんようにと願って様子を見にAの部屋へ向かうと、俺の嫌な予感は的中。






Aの部屋から泣き叫ぶ声と清水さんの怒鳴り声が聞こえてきた。






清「ちょっと！！言うこと聞いてよ！！」



A「うわぁぁぁん(泣)」



清「大きい声出さない！！」



『ちょっとどうしたの？何があったの？』



清「あ…佐久間先生…」



A「うわぁぁぁん！！(泣)」



清「この子全然言うこと聞かなくて…」



『分かったから、他の仕事戻っていいよ？
あとは俺が変わるから』






俺はなぜか清水さんが一瞬バツが悪そうな顔をしたのを見逃さなかった。





絶対俺らが知らないことがある。






とりあえずAと清水さんを離そう、そう思って少し強めの口調で仕事に戻ってもらうよう言った。

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