呪いの子、拾いました 3【五条悟】

参 ページ13

「んで、モグラ叩きの要領でいいのよね？」





「あぁ。そのまま出口潰し続けてくれ。
多分反撃はない」





「限定的とはいえ、術式範囲が広い分本体に攻撃能力はないってこと？」





「あくまで多分。だけどね」






ここに来たことのある人は、後から被呪者になっている




本体の攻撃能力がない分、時間が経ってようやく完成する術式になっているのか……






「釘崎！！」





後ろからの恵の声でハッと我に帰る






モヤから出てきた腕に引っ張られ、野薔薇が引き摺られていく







「問題ない、あんたはモグラを叩け」






「野薔薇っ…！」



「クソッ！！」






なんだ今の





モグラでもさっきの呪霊でもない






だとしたら敵は3方向から来ている？







「恵、まずはこっち終わらせてからだ！」




「お、…おう…！」






このモヤ…




結界の外に繋がって…る？






「なんだぁ？兄者かぁ？？


俺もっ！」






呪霊が声を上げてさっきのモヤに走り込んでいく






「あ゛ぁ！？逃げた！？」





「悠仁！！
問答無用、今すぐそいつを追いかけろ！！」




「！」





「野薔薇もそのモヤん中入っていった！

悠仁と相手した呪霊と、あともう一匹は結界の外にもういる！！

早く！！！」






「……………。やばくなったらAも伏黒も出てこいよ…！」







悠仁の声に耳を傾けながら、モグラ呪霊を斬っていく








いくつも祓っていくが、また別のところから呪霊は顔を出した







「……こいつ、結構キリがないね」





「相手の呪力にも限界はある。向こうが終わるまでこっちは祓っていくだけだ」






「だね………………でも」





「なんだ」







「……嫌な予感がする。これだけ言っておく。

僕は左いくから、恵は右お願いしてもいい？」






「あぁ、任せろ」

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