海人と廉22 ページ23
永瀬side
事務所で話があったその日のうちに病院へ行って、伝えるべき事は伝えた。
けど、今も目を覚まさないまま。
他のみんなも時間を見つけては海人に会いに行ったり、モニター越しに海人に話し掛けているみたいや。
…なんで、目を覚ましてくれないんやろ…。
もしかしたら、もう一生目を覚まさないんか？
そんな気持ちになって、はや2週間。
海人の体の状態は、少しずつやけど良くなっとるらしくて、面会時間も少し延びた。相変わらずで呼吸の管は抜けへんけどな。
廉「おーい」
海「…」
廉「もう2週間経ってるんやで？
そろそろ起きる頃とちゃう？」
海「…」
廉「みんな、待っとるよ。」
海人の前では強い俺で居たいのに、ここに来るとどうしても弱虫になってしまう。
廉「はぁ…。また今度来るわ。」
ピクリとも動かない海人の頭を撫でようとした時
廉「…っ…、なんやねん…。起きとるんやったら最初っから言えや。」
ゆっくりと、でも確実に海人の目が開いていた。
じーっとこっちを見て、周りをキョロキョロ見ている。
廉「ちょお待ってな？」
喜びで微かに震える指先で、ナースコールを押して海人が目を覚ました旨を伝えた。
救「失礼します。�盒兇気鵝∧�かりますかー？」
先生の問い掛けに頷いた海人。
そこに主治医の先生が駆け付けてくれた。
先「海人くん、手ギュッて出来る？…うん、ありがとう。」
救「意識が戻りましたね。明日の精密検査で詳しい事は分かると思いますが、手足に麻痺はありません。」
廉「ありがとうございますっ…。」
先「自分の力で呼吸も出来てるから、もう抜管しちゃおうかな。海人くんー？お口に入ってる管抜いちゃおうね？苦しいでしょ？」
涙がいっぱい溜まった目でコクコク頷いてる海人。
救「どうぞ、傍にいてあげてください。」
廉「はい」
先「海人くん、体の力抜いて楽にしててね？」
海「…っ…。」
先生が管を抜こうと手を伸ばした時、海人が嫌々と首を振る。
廉「ん？海人、どした？怖い？」
海「…んっ…」
涙がポロポロ流れてる。
先「大丈夫だよ、海人くん。すぐに終わらせちゃおうね。すいません、永瀬さん。手を握ってもらってて良いですか？」
「握ってて」って言うけど、これは「抑えてて」って意味。「分かりました。」と返事をして、海人の両手を握る。
海「…ぁ…」
廉「大丈夫やからな？頑張ろ。」
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ちこ(プロフ) - ヒント載せていただけるんですね、ありがとうございます！公開楽しみにしています^ ^ (2022年3月25日 4時) (
レス) id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - ちこさん» いつもありがとうございます。続編のトップにパスワードのヒントを載せます。下書きの状態ですので、公開までしばらくお待ち頂けると幸いです (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - キンプリさん» 初めまして、いつもありがとうございます。現在下書きの状態で、パスワードのヒントは続編のトップに記載します。公開までしばらくお待ち頂けると幸いです。 (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
ちこ(プロフ) - 移行楽しみにしてます♪続編も読ませていただきたいです。パスワードは教えていただけるのでしょうか？6人の奮闘記はとても好きな作品なので最後まで読みたいです！ (2022年3月24日 21時) (レス) @page45 id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - はじめまして！移行決定おめでとうございます。彩笑さんの小説、本当に大好きです！移行先での続編も、読ませていただきたいのですがパスワードがわからなくて‥。パスワードを教えていただくことは可能でしょうか？これからも、彩笑さんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年3月24日 21時) (レス) id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩笑 | 作成日時：2020年7月25日 15時
