好きって言ってよ！ DK

☆明日なんか来なくていい ページ22

最悪だ。

最低だ。

何も悪くないソックんに八つ当たりして。


「明日学校行きたくない〜ぃ〜んあぁあぁぁぁぁぁー！」

ベッドの上でジタバタしても何も解決しなくて
明日は嫌でもやってくる。

明日が来ない方法…
自分から断つ以外ある訳がない。
それはダメだと思うからやっぱり来ない方法はない。

はぁ…
明日は1日学校でどう過ごそうか…

席替えお願いしようかな。
先生！急に目が悪くなったので1番前に移動をしたいのですがっ！
とか言っちゃって。

でも今それやったら露骨に避けてるってわかっちゃうし

そしたら授業が終わる度にトイレか美術室に逃げ込もう。

それも露骨？
でもトイレは生理現象だし私が美術室に行くのも不自然なことでは無い。

それに私には今
卒業式のステージバックの絵を描くと言う任務がある

そろそろ本腰を入れて制作に当たらないと間に合わない。

何故かあのでかいステージバックに一人で描けと先生から直々に依頼をされた。

よし。
明日は休憩時間はステージに行こう。

そして卒業式のイメージを元に図案を考えよう。

スケッチブックと鉛筆をカバンに詰めて
明日の居場所を見つけた事に少しだけ安心する。


そして時間が過ぎもう普段なら寝てる時間だ。


それでも明日が来なけりゃいいと思うのは変わらない。


そうか。
寝なければ明日は来ないかもしれない！
.
.
.
.
.

んなアホな！！！！




でももしかしたら…
なんて目を強引に開いて寝ないように心がけて
アトリエに行って絵を描いてみたり
音楽をかけて一心不乱に手足ブラブラ暴れてみたり
夜中にもかかわらずカップラーメンを作って食べてみたり

やることをひと通りやり終えてベッドに沈みこんだら

…明日休んじゃおうかな…

誰にも会いたくないや…

ってワードが頭の中を支配する


でもそれで休んじゃったら二度と復帰できない気がする

嫌でも明日はやって来て
嫌でもソックんとソユンちゃんを見なければいけない

傷口に辛子を塗りこまれてる気分になるんだ…

あ、隣のミンギュとソックんが席をチェンジして貰えれば
私はソックんを視界に入れずに済む！

前を向いてもミンギュだし右を向かなきゃソックんの様子は分からない！

名案じゃない？！

なんて馬鹿なことを考えてるうちに
いつの間にか瞼は閉じて

アラームの音で目が覚めた時には

来ないで欲しいと思っていた明日がやって来ていた

☆除け者→←☆関係ない

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