#5 過去の話し ページ7
身を潜めてずっと暮らしていた。
玄界の、人間だってバレないように。
人に見られないために、地下でずっと暮らした。ゴミ溜めのような場所だった。
いや、彼処はきっと、ごみ溜めだったと思う。
戦争で負けた戦士、国の大罪者、棄てられた子供、殺された敵兵の遺体。
国から排斥された、生きる場所を失った奴らがいる場所。
そこにルールなんか無かった。
生きるか死ぬか。飯も無い。奪うか殺すか。
戦って勝ち残るしか無かった。
1年くらい経って、この近界もまたどっかの国に支配されたようだった。私はそれを境に外へ出た。
名を偽って、遠征に行けるようなネイバーをずっと演じていた。幸い、黒トリガーを2つ所持していた事で直ぐに国の戦力とされた。
私は人を殺すフリをして、トリオンを一時的に吸収、そして対象に戻す。これをずっとやっていた。トリオンを全て失くすことで、仮死状態を作り上げるの。
ある時、私に転機が訪れた。
次の遠征の国の起動が、三門市に近くなっていたんだ。
私は遠征艇に乗り込み、戦争のいざこざに紛れて色々な準備をした。門を開く準備とかね。
手ぶらで帰るのも悪いかなって思って、幾つかのトリガーは取ってきた。負けた奴らのが、そこら辺に落ちているんだ。
1週間くらいの戦争で5日目に差し掛かった頃、門が開いた。私一人が通ったら、すぐ閉まるもの。
私は味方に死んだと思わせる為に、大事にしていた、(近界民の)友達から貰ったリングを粉々にしたり、自分の腕を深く切ったりして、地面を血だらけにした。
そうして私は、門を通ってこちらにやって来た。
町の風景とかはすっかりと変わっていて、ボーダーもこんなに大きくなってて。
まあ、一番に驚いたのは、6年経っていたって事だけどね。
──ざっと話すと、こんな感じかなあ」
話し終えると、全員驚きを隠せていない様で息をのんでいてシンと黙っていた。
少し待つと、城戸さんが話しかけてきた。
「腕は、どうなっている」
私はパーカーを脱いで腕を見せる。
「傷が……無い！？」
見せた腕には、傷は全くついておらず、ナイフで指した様には見えなかった。
「あーなんか私、母の黒トリガーのせいで、半近界民？みたいな感じというか、半分トリオン体みたいになってるポイです」
「そうなのか……」
「はい。……あっ、そうだそうだ。これ、戦利品です」
そう言って私は、約20本のトリガーを並べた。
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佑妃奈(プロフ) - ��がいいです！ (2021年12月2日 17時) (
レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
りいしゅうしゃん(プロフ) - はじめまして、よければ名前を変えれるようにしてほしいです！わがまま言ってすみません。応援しております。頑張ってください。 (2021年12月2日 16時) (レス) id: 4cc67b4506 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - アンケートできないのでこっちにコメントしときます！ �，�いいです！！ これからも忍田さんとの絡み楽しみにしてます(^▽^)/ (2021年11月16日 18時) (レス) @page45 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月彩(プロフ) - みくさん» 本当ですか！？ 教えて下さり、ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ 限定共有の形になっていたので、リンク知ってる人皆出来る、の形にしたのですがアンケートできるでしょうか……😓 (2021年11月8日 13時) (レス) @page45 id: bda5f23807 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すみません…アンケートのリンクに入れないです…コメントで話しましたが一応アンケートの方にもしとこうと思ってて… (2021年11月8日 12時) (レス) @page45 id: ee1511a796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月彩 | 作成日時：2018年2月25日 16時
