#12模擬戦 ページ14
「ここよ」
桐絵に連れてこられたのは、大きなモニターがある開かれた部屋だった。部屋、というほど閉鎖的ではない。どちらかと言えば集会所、のような場所。きっとここが、“戦えるとこ”なんだろう。
白い服を着た人が周りに沢山いて、その中にポツポツと色のある服を着てい人もいて、なんだがごちゃごちゃしている。
桐絵は、騒がしい背景に片手を広げ、ニヤリと好戦的に笑う。
「ここで模擬戦をやるわ」
「なるほど！早くやろう！！」
体がうずうずしてたまらない。久しぶりの戦闘に血が沸騰している気がする。意識せずとも、口角が上がるのが分かった。
「そうね！ 早くやるわよ！」
「トリガーはどうすんの？」
「あんた初期のしか持って無いでしょ。それ使いなさいよ。あたしも、孤月だけ使うから」
「分かった！」
『初期の』
正真正銘、旧ボーダー時代に使っていたトリガーのことだ。ブラックトリガーをメインに使用している今尚、大事に、大切に管理していたトリガーである。当時、攻撃手のトリガーは孤月しかなかった為、もちろん桐絵と同じ孤月である。
技術者ではないくせに、トリガーを管理するためだけに“向こう”でトリガーに関する様々な知識や、管理方法を学んでいた。
さすがに“向こう”でボーダーのトリガーを使うと、国から反逆者やスパイ扱いされかねないので滅多に使うことはなかったが。
模擬戦を開始するために、二手に別れる最中。桐絵が足を止め、振り返って言う。
「言っとくけどあたし、強いわよ」
「…………。前は、勝ったことなかったクセに」
父に忍田さんに、“向こう”で身につけた様々な戦闘技術。気を抜けば次の屍は己だ、となる無慈悲な戦場で10代の多感な時期を過ごしたのだ。そう簡単に──言い方は悪いが、日本という比較的安全な国で過ごしていた桐絵に負ける訳には、いかない。プライドが、許せない。
もちろん桐絵が相当強いんだろうことは、戦わなくたって分かることでもあるけれど。
そうして別れて、桐絵がよく分からん番号の振られた部屋に入ろうとしたところで、ふと、思い至る。
────待って、模擬戦って、どうやるんだ……？
「どうやって戦うのか、分からないんだけどー！！！？？？」
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佑妃奈(プロフ) - ��がいいです！ (2021年12月2日 17時) (
レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
りいしゅうしゃん(プロフ) - はじめまして、よければ名前を変えれるようにしてほしいです！わがまま言ってすみません。応援しております。頑張ってください。 (2021年12月2日 16時) (レス) id: 4cc67b4506 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - アンケートできないのでこっちにコメントしときます！ �，�いいです！！ これからも忍田さんとの絡み楽しみにしてます(^▽^)/ (2021年11月16日 18時) (レス) @page45 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月彩(プロフ) - みくさん» 本当ですか！？ 教えて下さり、ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ 限定共有の形になっていたので、リンク知ってる人皆出来る、の形にしたのですがアンケートできるでしょうか……😓 (2021年11月8日 13時) (レス) @page45 id: bda5f23807 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すみません…アンケートのリンクに入れないです…コメントで話しましたが一応アンケートの方にもしとこうと思ってて… (2021年11月8日 12時) (レス) @page45 id: ee1511a796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月彩 | 作成日時：2018年2月25日 16時
