航海日誌6 ページ7
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『……え、と…その…』
口から肉をこぼすもの
酒が溢れているのに注ぎ続けるもの
大きく口を開けて固まるもの
反応は十人十色
静まりかえる空間の中で、Aはフードをしっかり被って船室に駆け込んだ。
Aのいなくなった甲板で、いち早く放心から元に戻ったのは副船長、ベン・ベックマン
｢ミンク族……って訳でもないな。でも、あれが政府に追われる種族ってことか｣
｢ちょ、お頭…？A、逃げちゃったっすよ！！｣
シャンクスは一度思いっきり頬を叩くと、船室へと向かった。
＊
ぱぱに、船のみんなにみられちゃった…。
みんなおどろいてて……ぜったい、気持ち悪いって思われた。
固まるみんなの視線にたえられなくて、わたしはフードを被って、船の中に逃げ込んだ。
ままにも、ぱぱにも言われてたのに……ちゃんとフードかぶってなかったわたしが悪いんだ。
きらわれちゃったかな…
やっと、優しい
船の中を歩き回って、適当な部屋の隅でうずくまった。
にげてきちゃった
もう、この船に…いられないのかな
｢ここにいたのか｣
とん、とん、と階段を降りる音が近づいてくる
こわくて、さらにフードを深くかぶって隅へといどうした。
｢A、逃げなくてもいいだろう｣
『……やだ、こないで』
目の前が暗くなって、視界がかげにおおわれた。
そして、そのまま身体が宙にういて安心する、あったかい温もりに包まれた。
でも、失うかもしれない温もりだと思うと、すごくこわくて…
『はなして、いやだ』
ぱぱの胸をたたいて、一生懸命にあばれた。
でも、ぱぱは片手でそれを抑えて、一定のリズムであやしてくれる。
本当の、ぱぱがしてくれたように…
｢…落ち着いたか？｣
ぱぱはわたしをだっこしたまま、壁に背をあずけてすわった。
｢さっき…力がどーとか言ってたが…さっきのか？｣
『………ちがう』
力は、まだせいぎょできないし…うまく使えないから…。
｢…何でもいい。話してくれないか？お前のこと｣
ぱぱは、びっくりするくらい優しくそういった。
はなすのは、いやじゃない
でも、はなすと、みんな態度が変わっちゃうから…
島のみんながそうだったから
『…きらわないで…ぱぱ』
気づけばそんなことを口にしていた。
たった数時間、いっしょに、いただけだけど…きらわれたくない…
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
