滞在日誌6 ページ48
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『っ、』
Aは言葉が出てこなかった。
ずっと胸の内に堰き止めていた色々な感情が束となって溢れでたからだ。
現在は夜8時
朝シャボンディでシャンクスたちと別れ、お昼を過ぎた頃にクザンに海軍本部に連れてこられて。
それから知り合いもいないこの場所でずっと一人でいたのだ。
強がっていたって寂しいものは寂しいし、怖いものは怖い。
『…ぱ、ぱ』
やっとの事で紡げた一言は、聞こえるか聞こえないかの小さな声
ーー｢…A？……Aか！！？｣
だけど電話の相手……シャンクスにはちゃんと聞こえていた。
Aは安堵で涙が出るのを、唇を強く噛んで堪える。
ーー｢今どこにいる！！？無事なのか？攫われたって聞いて…ああ今はそれはいい、とりあえず落ち着くんだAまずは、そうだな、えっと…｣
ーー｢あんたが落ち着け｣
Aよりも焦り慌てるシャンクスにベックマンが突っ込む。
いつもの光景にAはふふっと笑った。
数秒、受話器の向こうで争う声がして、次にベックマンの声が聞こえてきた。
どうやら話し相手を交代させられたらしい。
ーー｢A。今周りは安全か？｣
『うん、だいじょーぶ』
ーー｢今いる場所は分かるか？もし分からなかったら…｣
『わかる！……でも…』
明るかったAの声は一変した。
自分が今、海軍本部にいると知られることを躊躇ったからだ。
元はと言えば、Aが勝手にシャボンディパークへと出かけたことが要因。
怒涛の展開に忘れかけていたのを今思い出したAは、罪悪感でいっぱいだった。
ーー｢A？｣
電話の向こうでベックマンが声をかける。
『うぅ…ごめんなさい…わたっ、わたし、わるいことした…』
怒られる。そう覚悟したAだが次に聞こえてきたのは優しいシャンクスの声だった。
ーー｢ちゃんと謝れてAは偉いな！｣
『…っでも、』
ーー｢お前が無事ならそれでいい。何があったか言えるか？｣
先程とは違って焦らず落ち着いた声
やはりいざという時に頼れる彼は、大海賊団を率いているだけある。
『あのね、くまさんに箱にいれられたの』
ーー｢箱？｣
くま？
人攫いじゃないか？
なっ…俺の娘を…！見過ごせねェな。ルウ！どいつらがやったか調べれるか？
と電話の向こうでシャンクスとベックマンの会話が聞こえる。
拙いAの言葉を二人はちゃんと分かってくれた。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
