航海日誌37 ページ38
`
｢何ィ！？何故それをもっと早く言わんのだガープ！！｣
｢すまんすまん、忘れとったわい！｣
｢忘れとったで済むか！！これじゃあ迂闊にても出せないぞ…｣
海軍本部
元帥・センゴクの部屋にいるのは四人の男。
怒るセンゴク、わっはっはと笑うガープ
そして最高戦力の大将ふたり
｢そんなに大変なことなんですかィ〜？センゴクさん。アスタとシロノの実を娘が引き継いだってのは〜｣
｢大変も何も、近づくことすら出来なくなる。海に囲まれたこの世界じゃ｣
｢買いかぶりすぎじゃありゃせんか。ただの小娘じゃけえ｣
センゴク、ボルサリーノ、サカズキがぽつりぽつりと交わす会話
一瞬静かになった部屋に、笑い終えたガープの声が響いた。
｢知っとるじゃろう、お前さんらも｣
｢海軍本部は一夜じゃなくて、たった10分で全壊した｣
ガープが言うのは10数年前の事件のこと。
新聞は一夜、とあたかも時間がかかったかのように報じたが、実際はたったの10分
聖地マリージョアと併せて、始まりから終わりまで、たったの１時間の出来事だった。
それほどまでに強大な能力
政府はそれを悪魔の実、として手中に入れたかったというのに。
それが既にAのものになっているのであれば、厄介極まりないのだ。
｢…ところでクザンの奴はどうした｣
｢おォ〜クザンならさっき正義の門を通過したって連絡がありましたよォ〜｣
｢どうせまたどっかでサボっとりでもしたんじゃろう｣
質問をしたセンゴクは二人の返事を聞くなり、大きくため息をついた。
｢まぁいい、あのバカは。｣
｢Aが能力を既に手にしていて、尚且つ赤髪と一緒にいるとなればこれ以上にない程厳しい指令になる…｣
センゴクが静かにそう呟いた時、障子の奥で海兵が誰かの来訪を告げる。
部屋に入ってきたのは、政府の役人だった。
｢本日はどういったご用件で…｣
突然の来訪だったのか、センゴクは驚きながらも席を立つ。
ボルサリーノとサカズキも席を立って、端の方に移動した。
｢上に念を押してくるよう言われただけですよ。｣
｢…と言うと？｣
｢要するに、大将でもバスターコールでもなんでも使って、早くあのガキを捕まえろ、と｣
真っ黒なスーツに身を包んだ役人は、どっかりとボルサリーノとサカズキが空けたソファに座った。
｢…バスターコールを…｣
そう呟くセンゴクの顔はとても険しいものだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1467人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
