航海日誌16 ページ17
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『すっごい！たかい！』
｢なんじゃA、船に乗るのは初めてか！｣
『んーん！ぱぱのふねにのってる！』
船首の犬の上に乗ってぴょんぴょん跳ねるAを、ガープは楽しそうにみつめた。
｢わっはっは！！せんべい食うか？？｣
『たべる！』
二人で並んで、ばりばりと煎餅を頬張る姿はさながらおじいちゃんと孫だ。
顔は全くと言っていいほど似ていないが。
ガープは、Aが煎餅を頬張る様子をじっと見ていた。
｢嬢ちゃん、親はどこじゃ｣
『…いないよ？』
顔は笑っているが、Aはそれだけ言うとたたっと船首の上に戻ってしまった。
船の上をAが見て回っていると、ガープの元に一人の男がやってきた。
｢ガープ中将！！西の港に赤髪の船を確認しました！！｣
｢なんじゃと！？あの赤髪かｯ！確かか！｣
｢はい！部下が間違いないと！｣
びしっ、と敬礼してそう報告する男
基、海兵
Aはその光景を見て、目を見開いて固まった。
｢船を出す準備をせいｯ！！ここで沈めたるわい！！｣
慌ただしく、海兵たちが船を駆け回る中、Aは一歩、また一歩とガープから遠ざかる。
｢ん？どうしたんじゃ、A｣
『お、おじちゃん…かいぐん？』
先程の海兵の敬礼、Aは見た事があった。
故郷の島を彷徨いていた、男たちと同じだったからだ。
｢…A、危ないから船の奥に入っとるんじゃ！｣
無言は肯定
否定こそしなかったが、ガープはぐいぐいとAを船室に押し込もうとした。
『や、やだ…わ、わたし！ぱぱのとこかえる！』
ガープの手を振り払おうとするAだが、ガープはそんな甘い力で掴んでいるわけじゃなかった。
｢逃がさんぞ？ライリー・D・A｣
誰にも言ったことのないフルネームで呼ばれて、今度こそAは表情を歪めた。
『や、やだ！！助けてっ！！！』
Aがありったけの声でそう叫ぶ
すると、
ガタンッ
船が大きく揺れ始めた。
｢何事じゃ！！しっかりせんかｯ！！｣
｢すみませんガープ中将！！突如、海が不自然に荒れ始めて！！｣
何かに掴まらないと立っていられないほどの揺れに、一瞬ガープの掴む力が緩んだ。
Aはその隙を見て船の外に走り出した。
｢待つんじゃA！！｣
もちろんガープもタダで逃がすはずがなく、追いかけようとした。
が、そうすればするほど船は大きく揺れた。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
